秋の涼しい風が
あ、全てわかった。と
自分の気持ちを懐古へ、回顧へと引きずっていく。
歩き疲れて喫茶店に入りブレンドコーヒーを啜る真昼の戯れ。
読みかけの文庫本の字面は、主人公をいざよいに結末へと誘う悪魔または天使を装う執行者のように思う。
イヤホンからは
10代の僕を代弁するミュージックがそっとこぼれている。
「ボクら同じ自分以外を否定し時を生きている。」
「他人を見ては歩幅を合わせるだけで「楽しい自分」を演じてた...」
名もない鳥がコンクリートに突っ伏して足を天に向けて捧げていた。
万物は流転する。
静止も停滞も、休符の動きのように空白を与えてt秒後のイカれた世界に作用を与えているのかな。
こんなにも窮屈な世界でも
みんな光を掬って寄せ集めてる。
歌をうたうのは
なぜかわからないけど、頭と心がフワッとして最後には納得して元気が出てきて、やっぱり楽しいものだね。