ブロックチェーン×スポーツ、5つの利用ケース

ブロックチェーンは、既にスポーツ分野においてもさまざまなシーンで活用されている。

<KPMG/あずさ監査法人・宮本氏>

宮本氏はKPMG/あずさ監査法人のスポーツビジネス専門部署に在籍。スタジアムアリーナの事業計画の策定支援やアドバイザリー、スポーツチームやリーグのガバナンス整備のサポート業務などを行っている。


利用ケースの1つめは「新たな決済手段」

米プロバスケットボールNBAのチームである、ダラス・マーベリックスの例を挙げた。

宮本氏 

「ダラス・マーベリックスは2018~19年シーズンから、リムポというフィットネスアプリの会社と提携します。リムポが提供するアプリは、ダウンロードして運動すると『LYMトークン』が発行され、運動すればするほどトークンを獲得できます。LYMトークンを活用し、マーベリックスの観戦チケットや関連グッズを購入できるサービスが、これから始まろうとしています」

https://ango.tokyo/altcoin/lympo/

GMOインターネットの子会社であるGMOコインの例もある。同社はサッカーJ3のFC琉球とパートナーシップを結んでいる。

「協賛金スポンサーのフィーをビットコインでFC琉球に対して支払うという事例です。FC琉球がJ2に昇格した際には10ビットコイン(BTC)、約850万円が支払われるとも言われています」

https://jp.cointelegraph.com/news/gmo-coin-will-sponcer-japanese-pro-succer-team-by-paying-bitcoin



2つめは「新たな電子チケットの仕組み」

ブロックチェーンを活用し、チケットの転売抑止を実現するという事例だ。現在、GMOインターネットがベトナムのサッカー協会と協力し、実用化に向けて開発が進められている。

宮本氏

「まず、ブロックチェーンの仕組みの中に興行主の情報を登録します。次いで販売代理店やプレイガイドも情報を登録。そしてチケットを購入したいユーザーが販売代理店にチケットを注文すると、このユーザーに割り当てる情報がブロックチェーン上に記載されます。最後にユーザー側には購入確定チケットが届きますが、入場をQRコードで行うことで、転売抑止につながります」



3つめは「新たな資金調達手段」

選手をトークン化する「TokenStars」というブロックチェーンのプラットフォームを利用し、資金調達を行うというもの。モスクワを拠点としたプラットフォームで、未来のスター選手育成を目的としている。マイナースポーツやスポーツを超えたエンタメの領域まで、幅広い才能をサポートするという。

https://tokenstars.com/jp/ace

宮本氏

「マイナースポーツであればあるほど、選手の活動資金を獲得するのは難しい。それをTokenStarsが代わりに行うというものです。ユーザーがキャッシュをTokenStarsに出資することで、TokenStarsのコイン、トークンが発行されます。TokenStarsはクラウドファンディングのような形でファンから集めた資金を、エージェント手数料を差し引いて選手に支払います。これが基本的な仕組みです」

「選手がスター選手へと成長しスポンサー企業と広告契約を結んだ際に、マネージメント手数料を差し引いたスポンサー収入を、TokenStarsがキャッシュとして選手に支払います。ファンは最初にトークンを買っているので、トークンを使って選手にコーチングなどをしてもらえるといったような、エコシステムの事例となります」


4つめは「新たなリーグ運営のスタイル」

ファンがチームの監督などとなって、モバイルアプリでプレーの指示を出して実際に選手がプレーするインドアのアメフト「Fan-Controlled Football League(ファン・コントロールド・フットボールリーグ、以下FCFL)」の事例を挙げる。改ざんが難しいブロックチェーンだからこそできる仕組みだという。

https://cryptocoinportal.jp/icotopics/fan-controlled-football/

宮本氏

「FCFLのリーグ側がトークンを発行し、それをファンや支援者が購入。購入した仮想通貨額に応じて、意思決定権が付与されます。選手のプレー方針の投票や交代をどうするかなど、リアルなゲーム運営に携わることができます。また、チーム名やロゴ、マスコットをどうするかなど、マーケティング方針などにも関わることも可能です。FCFLはトークンセールによって低コストでの資金調達ができるだけでなく、ファンとリーグの一体感の向上にもつながります」


5つめは「新たなファンエンゲージメント」

選手がトークンを発行するという事例。

宮本氏

「コロンビアの有名サッカー選手、ハメス・ロドリゲス選手が2018年5月に自身のトークン『JR10トークン』を発行しました。トークンには同選手が開催するクローズドなファンミーティングの参加券といった、特別な権利が付与されるなどの利用法が考えられます。今までにない、ファンとの接点を設ける新たな取り組みです」

https://bitdays.jp/news/6859/


元記事

https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/110200006/082300137/?P=2&ST=SIO-bus


公開日:2018/09/08
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大阪で都市政策コンサル機関の研究員をしています。地方活性化事業に携わることが多いため、[地域通貨×ブロックチェーン]の可能性などに興味があります。他、CB事業として[ベロタクシー大阪事業]
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