■米リップル社主催のカンファレンス「SWELL」
米リップル社が主催する国際カンファレンス「SWELL 2018」が開幕間近。米国の元米大統領のビル・クリントン氏を筆頭に、サウジアラビアやブラジルの中央銀行責任者らが登壇することで、金融市場からも高い関心を集めている。
SWELLとは、米Ripple社が主催する国際カンファレンスの名称で、「巨大な波(XRP革命の大きさ)」を意味する用語だとされてます。世界各国における、政治・経済界、銀行業界、ブロックチェーン業界のリーダーが一堂に介し、「送金の未来」について議論する場です。
昨年はカナダの主要都市「トロント」で、10月16〜18日に開催されましたが、今年は、リップル社の本拠地である、アメリカ合衆国のサンフランシスコで、10月1日〜2日にかけて2日間開催されます。
■元大統領を招致
「SWELL 2018」では、米国の元大統領(42代目)「ビル・クリントン」氏を招致するほか、リップル社取締役で、米国のオバマ前大統領の下で国家経済顧問を担当した「ジーン・スパーリング」氏らが登壇するということもあり、昨年に続き、開催前から大きな反響を呼んでいます。
その他にも錚々たる面々が名を連ねており、イベントの重要度を如実に物語っていると言えるでしょう。
■Swell 2017の模様
昨年は、米国の中央銀行制度であるFRB(連邦準備制度)議長を長年務めた「ベン・バーナンキ(在任:2006年-2014年)」氏が登壇しました。
https://twitter.com/coin_post/status/919977278615969792
カンファレンス初日に「ビル・ゲイツ財団」との提携を発表した上、2日目には日本の大手企業である三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)や、SBI Ripple Asiaを設立したSBIホールディングスの重役らが登壇するなど、XRPプロジェクトに携わる有力筋を確認することができます。
■仮想通貨XRP価格への影響は
昨年のXRP価格は、イベント当日のカウントダウンに合わせて一時高騰するも、材料出尽くしで大きく売られた格好となりました。(その後、年末年始の仮想通貨バブルで大暴騰)
このような現象は株式市場でもよくあることで、思惑先行でハードルが上がりすぎた場合は、イベント当日に利確売りが相次ぐため、値動きとしてはそう珍しくありません。基本的には、事前に高騰してMA乖離率が高まっている場合は、イベント開始時の「事実売り」を警戒する必要があると言えるでしょう。
ただし、昨年と大きく異なるのは、”仮想通貨元年”と呼ばれ、仮想通貨市場全体の時価総額が年間を通して跳ね上がった「上げ相場」の2017年と比較して、2018年は正反対の「下げ相場」であるという点です。
現に、リップル(XRP)の価格は、2018年1月上旬に記録した年初来高値の400円台から、2018年9月以降何度かマークした20円台後半にまで実に-90%以上の大暴落を記録していることから、すでに底値圏にあるのではという見方もあり、もしイベント中に何らかのサプライズが発表された上、そのインパクトがアナリストや投資家の想定する「市場コンセンサス」を上回った場合は、この限りではありません。
基本的に、アルトコインは基軸通貨であるビットコイン(BTC)価格に連動するため、同じく底値圏に低迷しているビットコインに関する良ファンダ(好材料)次第では、年末にかけてアルトコイン全体における「買い戻しの動き」が活性化する可能性も考えられます。
いずれにせよ、「SWELL 2018」は、投資家のみならず、各国の金融マーケット関係者からも大きな関心と注目を集めており、動向を注視する必要があると言えるでしょう。