先週はスポーツ×ブロックチェーンでファンとプレイヤーと直接つなぐような仕組みについてあつくかたってしまいました(´・ω・`)
今回は音楽業界についてです(´・ω・`)ノ
音楽のメディアの変遷は皆さんごぞんじの通り
レコード→CD→ネット配信
このような媒体の進化が進むにつれ、エンターテイメント業界の問題点がいくつか浮き彫りになってきました。
主要な媒体がレコードやCDの売上に依存していた時代では、アーティストの著作権や利益は保証されていたものの、媒体がネットの配信が簡単なデジタルに移行するにつれ、違法コピーが氾濫してCDの売上は激減。
音楽業界は違法コピーを厳しく取り締まるとともに、有料のネット配信が可能なiTuneや、広告料収入が見込めるYou Tubeのような動画配信のプラットフォームに移行。
しかし、このどちらの方向でもアーティストの利益が十分に確保されることはありませんでした(´・ω・`)
コンテンツの有料配信を行っても、配信のプラットフォームの運営組織に利益の多くが持っていかれる状態が続いています。
既存のシステムでは、配信を管理する高機能のサーバの存在が不可欠だからである。1日に数億を越えるアクセスのリクエストに対応できるサーバは大変に高価であり、維持費も当然高額になる。
音楽配信がこうしたシステムに依存している限り、アーティストには十分な利益は還元できない。販売価格の80%ないしは90%が配信プラットフォームに抜かれてしまうケースもまれではない。
(先週のEngateの記事を読んでいただいた皆さんはこのあとの展開にもうお気づきかもしれませんが続けます)
そうですね(´・ω・`)
この状況を打破するのは
プログラムの自動実行機能を実装した、イーサリアムのスマートコントラクトのブロックチェーンを導入すると、既存の音楽配信サーバの機能のほとんどはブロックチェーンだけで提供できるようになるそうです。
そうなれば音楽配信のプラットフォームは、非常に高価なサーバを維持する必要はなくなる。
そうした中間業者そのものが不要となり、アーティストと消費者が直接やり取りすることができる。すると、販売価格の80%を上回る収益がアーティストに配分されるシステムも構築可能になる。
1.著作権の管理
音楽配信の分野でもこれはもっとも分かりやすい活用方法だ。
ブロックチェーンを活用すると、アーティストの楽曲の著作権管理は比較的に簡単に行うことができる。もちろんこの場合も、著作権料の徴収や著作権侵害の告発などは、著作権を管理している音楽事務所などが行わなければならない。
だが、著作権の記録と管理にブロックチェーンが活用できれば、文書や書類の必要がなくなるので、この分野の管理コストは大幅に削減できる。その結果、削減されたコストはアーティストに還元できる。
著作権契約についても、ブロックチェーンが実装したスマートコントラクトによって契約から著作権料の支払いまでを自動化できる。さらに大幅なコスト削減が可能になる。
2.音楽のダウンロード
プログラムの自動実行機能を実装したスマートコントラクトのブロックチェーンであれば、ブロックチェーンに登録した楽曲をダウンロードするシステムが構築可能になる。このとき、楽曲のダウンロードから支払いまでをすべて自動化できるので、巨大な音楽配信用サーバを持つプラットフォームは必要ない。いわば消費者が、完全に自動化されたブロックチェーンのプラットフォームを介して楽曲を購入することができる。
サーバの維持と管理のコストは大幅に削減できるので、ここでもアーティストに利益が還元できる。
3. ストリーミング
いま音楽配信の分野では、ライブ講演やパーフォーマンスのストリーミング配信も拡大しており、低い定額料金の動画配信のプラットフォームも出てきている。しかし、アクセスが殺到すると、既存のストリーミングサーバでは大きな負荷がかかり、ストリーミングが一時的に停止してしまうこともある。
これを回避するためには、ブロックチェーンを活用したストリーミングのシステムが構築がはじまっている。これは、サーバの集中を回避するために、ブロックチェーンに登録した無数のユーザーの間でストリーミングをシェアするシステムだ。この方法を使うと、サーバのリクエストの集中は回避されるので、これまでの問題は解決される。
このようにブロックチェーンを使うことで、まさしく「管理の民主化」が起きて、様々な中間マージンを廃した純粋な投げ銭がアーティストに届くシステムができあがるのです!(´・ω・`)!