それは相方からの突然の話だった。
「ワカサギを釣ってみたい。」 ・・・唐突すぎるだろ。
話を聞いてみると、湖沿いの国道を通った時に湖面にハウスが浮いていたそうだ。自分でググってみたら冬のワカサギ釣り用の船?ドーム?らしいので、気になるみたい。
その湖で見かけたドームを調べると、湖畔のキャンプ場で経営しているようなので、ネット経由で初心者パックに申し込んでみることにした。
しかし・・気温は高くて5度。低い時はー10度以下ですよ。魚釣れるの?寒すぎだろ。
折り返しのメールで、初心者パックで3時間の予約が取れたので行ってみよう。
やって来たのは長野県大町市の北の端、木崎湖です。
国道から湖の反対側の道に入り、道が正しいのか不安になるくらい入ったところにありました。”POWWOW”というキャンプ場です。
・・・というか、ここって海ノ口キャンプ場だね。遠い過去に利用した事があるような、無いような?
とりあえず、地元では結構有名なキャンプ場です。地味だったキャンプ場が小奇麗になってるよ。すごい。
小屋(コテージ?)で受け付けを済ませ、周囲を少し散歩してみました。
湖畔の森の中にあるコテージです。なかなかいい雰囲気で、小物の飾りとかありました。多少あざとい。小物の中にザク量産型(F2?)が紛れていて、おっさんが頑張っていそうで良かったです。見つけられるかな?
散歩しつつ地形を見たんですが、かなりの傾斜地に棚田みたいに段差を作ってキャンプ場にしてあるようですね。
寝ぼけて足を滑らせたら、そのまま木崎湖に・・。目が覚めますね!(強制的に)。
木立ちの隙間からドーム船が見えました。相方が「国道から見えた」って言っていたドームってあれだね。
フロートを使って浮かせつつ同じ場所に係留さているらしい。後から聞いたけど、あの場所は水深20mと少しある。近くにあるけど思ったより深い湖だな。
集合時間が来たので、他のお客さんと一緒にワカサギ説明を聞きました。この冬の時期はワカサギは湖の底にへばりつくようにして、細々と生きているんだそうです。
なので、あまりにも寒いと釣れないと言っていました。ワカサギの一番釣れる旬は春ごろらしい。初心者にわかり易く説明してくれて助かりました。こういうの大事だよね。
それに道具の説明。この初心者パックでは釣り道具はすべて貸し出してくれて、手ぶらで参加できます。防寒対策は必須だけど。
エサは・・なにこれ?着色した・・蠅の幼虫だそうです。まあ、ウジ虫だね。しょうがないね。相方は引いております。
各自で借りたライフジャケットを着て、道具をもって船着き場へ向かいます。
坂道を降りていくのがちょっと怖いね。慣れていないと滑りこけるよ。
従業員の方はすいすい降りていきました。
桟橋までの道はキャンプ場内を突っ切って行くようで、キャンプしているお客さんも居ました。お前ら正気かよ。寝たら死ぬぞ!
営業妨害的なことを心の中で叫びつつ、桟橋に到着しました。
この小型船でドーム船まで送ってもらいます。あまり波がないのでかなり安定してますね。
時間は午前9時半頃で気温は5度くらいです。多少曇っていますが、あまり風はなく、釣りには問題ないと思われます。寒いけど。
なかなかいい景色でした。真っ黒い水鳥?が水面を泳いでいます。
従業員の方が、「今日は暖かくていいですね!」って言ってました。とりあえず「そうですね!」って言っておこう。相方の視線が冷たい。まあ寒いよね。かなり。
お客さんの人数が十人を超えているので、数回に分けてドーム船に向かうようです。出発しました。
幾つかのドーム船を繋ぎ合わせて釣り場にしてあるようです。ちゃんとトイレも付いてますね。
到着したんでドームの桟橋に移ります。従業員さん慣れてますね~。
こちらは重いので揺れますよ~
小さいほうの釣り場は、船を二隻並べて固定し、そこに丈夫そうなハウスを設置。
並べた船に座席と作業台を付けてありました。よくできてるな。
中はかなり広く感じるな~
奥には石油ストーブが設置してありました。これは有難い。
寒いのが苦手な相方は、近くに行ってもらいましょう。
屋根には雪と紫外線の対策かな?ビニールにプラスチック?の板を増設してありました。換気も問題ないね。
多分、感染症対策で強制的に設置させられたな。苦労を感じますよ。
この二艘の船の隙間に糸を垂らしてワカサギを釣る!
制限時間がありますし、さっそくやってみましょう。
釣りの仕掛けは、小さな釣り針が五本付いています。それぞれに最初に紹介した例のエサを付け・・エサの下半分をハサミでちょん切る!? おっふ。相方には無理だったので、こちらでやりました。ちょきんと切りましたよ。
こちらはまだ準備終わってないのに、先に始めてる相方さん。
おもりを付けて仕掛けを落として糸が出ていく・・出ていく・・・長っ。
なかなか湖の底に着きません。深いな!
いきなり釣れました。これがあの初心者的幸運か・・
本人は、「面白い!だけど地味っ!」って言ってました。ワカサギがエサを食べたかどうか、集中してないと判らないみたい。
魚との壮絶な戦い!とかは無い。
防寒の為にスキーウェア着込んで、着膨れしながら魚釣っている姿を見てたら、これを思い出しました。本人には言わないけど。言えないけど!
言ったら・・カードを一枚引けます。
凍る寸前の水の中にいた割には、元気にぴちぴちと跳ねてます。お腹の辺りが太めなのは、春に向けて卵が大きくなってきているからだそうです。
子持ちししゃもみたいな見た目だね。
おっと。こちらも釣れました。小さい!お腹も膨らんでないねぇ・・
つぎに行きましょう!つぎは子持ちを・・
相方その①とその②と三人で釣りました。最初はこんな感じで・・・
制限時間の三時間、実質では釣る時間は二時間半くらいでしたが、ちょこちょこと当たりがあり、初めて釣るにしては楽しく釣ることができました。
それぞれの釣果を合計すると、こんな感じになりました。
予測では、寒すぎてまったく釣れないこともありえると思っていたので、これだけ釣れれば十分だね。
何匹くらいだろ?30~40匹位と思われます。
初心者パックの制限時間が過ぎたので、キャンプ場に戻ります。
夏とか、暑い時期にここにキャンプに来たら涼しくていいかも。
帰りの船からみた、木崎湖畔です。正面の山は小熊山といって、頂上にはパラグライダー発着場があるらしい。
相方さん、足の付かない高いところは勘弁して下さい。乗ってみたいとか言わないでね。
この初心者パックでは、釣ったワカサギを天ぷらにして食べさせて貰えます!
キャンプ場の中の簡易テントで、料理が始まりました。
いい香りがするし、お昼の時間に近いのでつい摘まみ食いしてしまうのはしょうがないね。
揚げる端から無くなっていく・・
出来上がりを撮影する余裕がないぞ。
全部揚げました!
おなかに卵があったり、仄かに甘味のある味で、非常においしかった。この湖のワカサギは、水がキレイなので苦みや臭みがほとんどなくて美味しいと聞いていたのですが、話の通りでした。
食べ始めたら止まらなくなって、無くなる前になんとか撮影できました。食べるの早いよ!
楽しい時間を過ごすことができました。POWWOWの従業員さん、ありがとうございました。皆さんも興味があったらPOWWOWのHPを覗いてみてくださいね。