周りの気配や物音を気にしつつ、なるべく大きな音を出しながら登ります。
クマよけの鈴を持ってくるの忘れてた。ツキノワグマだから体長は大きくはないけど、舐めてかかると大怪我します。鈴があれば寄ってこないよ。
周囲にあった林は無くなり、低木のみの高山帯に入りました。ここまでくると周囲がひらけて、全周を見渡せます。
結局、歩きやすい石の歩道は山荘の手前まで続いていました。柏原さん凄いです。
・種池山荘が見えてきました。現在時刻は11時頃。撮影しながらゆっくりと登ってきましたが、無理なくこれました。腹減ったけど、噂のピザはまだ売ってるかな?
山頂付近では食材の量が限られているので、売り切れてても不思議ではないけど・・あればいいなぁ。
山荘に到着~
ピザの注文ができたので、焼けるまで周囲の散策をします。
あいかわらずいい天気で、周囲がよく見える。爺ヶ岳には北峰と南峰があって、見えているのは南峰ですね。
山荘の隣には、名前の由来になっているらしい”種池”がありました。
水中をよく見ると、変なオタマジャクシみたいな生き物が元気に泳いでます。これは、ちょっとキモいかも。
体長は3~4㎝、手足がちゃんとあり、頭の横に突起が出てるね。黒いウーパールーパーみたい。サンショウオ?
後で調べたらクロサンショウオというらしいが、俺の知ってるクロサンショウオとちょっと違うな~。キモいとか言ってごめん。
こんな山の上ので、お店で出るようなちゃんとしたピザが食べられるのは凄いことなんですよ! そこのアナタ、標高2450Mですよ。まともに湯も沸かないのにどうやって作ってるんでしょうかね。このピザは、「パウダーパフ」というお店のピザで、夏は山小屋、冬の間は爺ヶ岳の麓にあるスキー場で営業しているそうです。大変美味しゅうございました。ご馳走様です。
調子に乗って三枚も食べてしまいました。あ、二人でですよ。
店員さん、注文するときに「えっ?三枚ですか?」と聞き返さないで下さい。多少はずかしかった。
おなか減ってたんですよ~
ちょっと食べ過ぎて、まったりと休んでしまいました。これが後になって大失敗につながるとは、この時には思いもしなかった・・・
さて、ゆっくりしてないで、山頂まで行きましょう。目指すのは爺ヶ岳の南側にある頂です。
北側にもう一つ頂があり、そちらの方が本物の山頂扱いなんですが、今回は時間の関係で南峰のみです。
後ろを振り返ると、種池山荘と劔岳、その他の山がきれいに見えました。少し雲が出てきたな~。秋らしくなってきた。
ここまでくると、しっかりと紅葉している樹木があります。
朝には零下になって氷が張っているらしいので、里で雨が降ったらここは雪が積もるかもしれませんね。
隣を見ると、岩が多い山と山荘が見えました。この山は”鹿島槍ヶ岳”で、山荘は・・なんだろ?
ああ、冷池山荘(つめたいけさんそう)だそうです。調べました。
南峰を越えて、尾根をどんどん進んでいくと、鹿島槍ヶ岳に行きます。山好きにはたまらないコース・・らしい。
なんと! ライチョウも出るんだって!すごいね!
私らはお腹一杯になったんで、とりあえず上まで行ったら帰ります。
やっと見えてきた~~
お腹が重いので休憩しつつ登ってきました。
なぜか山頂に来ると石が積んであります。毎回。まあケルンですけども。なんとなく積みたくなるんですかねぇ。
鹿島槍ヶ岳を背景に、頂上の標識です。後ろを向くと・・・
大町市や安曇野市が一望できますね。富士山もうっすらと見えているんですが、遠すぎて霞んでます。なんとなく偉くなったような気分だね。
さて。元気を出して。降りるぞ~~ 面倒くさくないぞ! と、自分に言い聞かせつつ、降りていきましょう。
失敗しました。山小屋でゆっくりし過ぎた。
帰り道の半分くらいで日が落ちてしまい、だんだんと暗くなる中、必死に下山しました。
暗くなってきた森の中で、周りからは何かが動く音が聞こえてきます。
これは不味いな~ アレと出会ってしまうかな~
採集されてしまうのか・・
目の前に黒い塊が飛び出してきたので、取り合えず逃げようと身構えましたが、クマではなくニホンザルでした。焦った。
ニホンザルの群れでした。
これはこれで危険だけども、仲間のような態度でいれば無視されるので、刺激しないように群れを抜け、無事に帰還しました。
お疲れ様でした。