どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
昨日(10月10日)から、日米株価市場の急落がニュースになっていますね。本日、日経平均が一時1000円以上下落したとか。
その影響もあってか、仮想通貨も軒並み下落してしまいました。
こういう時こそ、過去の教訓に学んで不安を解消しよう!
ということで、今回は、恐慌論の名著『大暴落 1929』を軽くご紹介します。
『大暴落 1929』は、1929年のニューヨーク株式市場での株価大暴落、世界大恐慌へと至る経緯を分析し、バブルの発生と崩壊の要因を明らかにした書です。
本書によれば、1929年の大暴落の前に、好況期がかなり長く続いた後、投機ブームが起きていたといいます。
なぜ投機ブームが生まれたのかというと、「誰もが金持ちになれる」という楽天的な空気が拡がっていたこと、人々の貯金が潤沢にあり、その一部を大きな儲けの期待できそうなことに賭けてみようという気持ちになったことが要因として挙げられています。なんだか、現代にも通用しそうな話ですね。
そして、バブルが厄介なのは、弾けたその瞬間だけではなく、大暴落の後に長く大恐慌が続いてしまうことです。本書では当時、恐慌が長引いたことと関係の深かった要因として、次の5つを挙げています。
①富裕層に偏った所得分配
②持ち株会社を頂点とする企業構造の問題
③経営基盤の脆弱な銀行の存在
④対外収支の問題
⑤お粗末な経済学者や顧問の存在
…これも現代に通じる話ではないでしょうか?
金持ちにお金が集中していることや、多くの銀行が厳しい経営状況にあること、メディアに出演する経済学者などの存在については、改めて説明する必要はないかと思います。
また、持ち株会社(他の会社の株式を所有することによって、その会社の事業活動を支配することを目的として設立された会社)については、最近「〇〇ホールディングス」という名でよく見かけます。対外収支の問題については、米国・中国の間で貿易戦争がまさに繰り広げられています。
つまり何が言いたいのかというと、仮にこれから大暴落が生じた場合、大恐慌が長く続く社会環境は整っているのではないか、ということです。
あくまで素人考えですが、暴落・大恐慌がいつ起きても冷静でいられるよう、今から何らかの対策を講じておいた方がいいのかもしれません。大事な資産を守るためにも、情報収拾と過去の教訓から学ぶ姿勢は持ち続けたいものです。ではまたー。