どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
今回は、「ルシファー効果」についてご紹介します。
ルシファー効果
個人では穏やかな性格だったとしても、集団になることで邪悪な行動をとるようになること。
ルシファーは、元は天使でしたが悪魔に転落した存在です。スマホゲームでもよく強キャラとして登場しているので、ご存知の方は多いと思います。
そのことから転じて、天使の属性を持ちながら、同時に悪魔の属性も持っている人間の両面性を「ルシファー効果」と表すようになったそうです。
(画像は、NAVERまとめ「【最新版】可愛いモンストキャラ一覧」より)
ルシファー効果を表す有名な事例が、米・スタンフォード大学の心理学者ジンバルドー教授が行った監獄実験です。
ジンバルドー教授は偽の監獄を作り、公募で集めた学生たちを「看守役」と「受刑者役」にわけて、各役割が人の行動にどう影響するか確かめました。
すると、驚く結果が出ました。看守役の学生たちは次第に攻撃的に、受刑者役は服従的になっていきました。やがて看守役が勝手に受刑者役に懲罰を与えるなど暴走するようになり、当初2週間で計画されていた実験は、6日で中止されたそうです。
このように、人は潜在的にではなく、与えられた役割によって簡単に悪者になってしまうのです。また、人は集団で相手が悪い存在だと思うと、責任能力が希薄になり、残酷な行動をする傾向が高まります。学校や職場での「いじめ」も、この心理で説明ができます。集団の悪ノリがエスカレートして、いじめに発展してしまうのは、「ルシファー効果」によるものといえるかもしれません。
では、どうすればルシファー効果を避けることができるのか?
それには行動で感情を抑制することが重要となります。
例えば、「そんなことはやめよう」「違うことしようぜ」と発言することで、同調圧力に抗うのです。空気を重視する日本人には非常に難しいですが、あなた自身が悪魔に堕落することは避けることができます。
また、問題行動を起こす人に、今とは違う役割を与えることも効果的です。人は地位や役割が与えられると、その地位に相応しいように、自分の性格や行動を変化させてしまう心理が働きます。従って、チームのリーダーなどを任せて、その人の内にある責任感を育ててみるといいかもしれません。
人は環境によって、誰でも悪人になる危険性があります。だからこそ、善人でありつづけるために、上記のような工夫を取り入れてみてください。
ではまたー。