どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
仮想通貨市場がまた一段と冷え切った今、知っておきたい「損失回避」についてご紹介したいと思います。
まずは、次の2つの問題について考えてみてください。
問① あなたはどちらを選びますか?
A:確実に9万円もらえる。
B:90%の確率で10万円もらえる。しかし10%の確率で何ももらえない。
問② あなたはどちらを選びますか?
A:確実に9万円失う。
B:90%の確率で10万円失う。ただし10%の確率で何も失わない。
いかがでしたか?
多くの人が、問①ではAを、問②ではBを選んだのではないでしょうか。
つまり人は、利益を得られる状況では、利益を逃すリスク(=損失)を回避し、損をしそうな状況では、リスクを負ってでも損失を回避する、ということです。
このような、損失の可能性を何としても避けようとする心理的傾向のことを「損失回避」といいます(『ファスト&スロー』参考)。
この損失回避。自身の資産を守る上で有用ではあるのですが、時に、ものすごく有利なチャンスを逃してしまう可能性があると、個人的には思っています。
仮想通貨の相場は、価格変動が大きいことが魅力の1つです。うまくいけば投資額が何倍になる反面、数日間で資産が何分の1かに減る恐れがあります。
後者の状況に直面した場合、損失回避が働いて冷静さを失い、パニック売りをしてしまいがちです。その結果、慌てて売った仮想通貨が翌日には元値近くまで戻ってしまい、泣く泣く買い直す羽目になるかもしれません。
そうならないためにも、損失回避という心理的傾向を理解し、少しでも納得のいくトレードをしてもらえたらと思います。
【PROFILE】
あぶ(新米心理カウンセラー)
滋賀県生まれ。修士(公共政策)。2018年、心理カウンセラーの資格を取得。書籍を年間約200冊読み、ブクログでレビューを書いている。LINEスタンプも不定期に作成し、販売している。
Twitter:https://twitter.com/creaaaaate