みなさんどうもこんにちは、年始からFGOを始めた(cryp)takです。
取り急ぎ第四章まで進めたのですが、この第四章のシナリオがどうにも納得がいかなかったので書き出します。
最大の不満点はなぜニコラ・テスラを出したのか。
ニコラ・テスラといえばテスラコイルで知られる発明家ですね。
舞台が産業革命期の霧の都ロンドン、蒸気機関との対比として電気関係の人間を出すことは分かります。
現代の送電技術の基盤になっているニコラ・テスラが召喚されるのは道理に適っているように見えますが、
・ニコラ・テスラとイギリスとの関係
・魔術師の属性
・科学と魔術の関係
の3点であまりに整合性が取れません。
ニコラ・テスラは旧オーストリア領・現クロアチア出身であり、オーストリアやハンガリーで学を修め、アメリカのエジソンの下で働きます。
経歴上、イギリスやロンドンとは何の所縁もありません。
そのためイギリスにニコラ・テスラが呼ばれるのはありえないことです。
第四章で出現した他のサーヴァントがイギリスに所縁でもあるのかよというツッコミがありそうですが
モードレッド→言わずもがな、ブリテンの王アーサーの息子(娘)
ジキル→著者スティーヴンソンの出身地
フラン→著者メアリー・シェリーの出身地
メフィストフェレス→原典「ファウスト」をベースとした戯曲「フォースタス博士」の著者クリストファー・マーロウの出身地
ジャック・ザ・リッパー→言わずもがな
ナーサリー・ライム→アリスの著者ルイス・キャロルの出身地
シェイクスピア→出身地
アンデルセン→^^;
パラケルスス→パラケルススから影響を受けたロバート・フラッドの出身地がイギリス^^;
チャールズ・バベッジ→イギリスの数学者
金太郎、玉藻の前→^^;
アルトリア→ブリテンの王
まあほぼ、ほぼイギリスに縁のある人物が召喚されているので、イギリス全然関係ないニコラ・テスラが章のストーリー上のラスボスとしての格や必然性に欠けます。
ご存知の通りTYPE-MOONの世界観として魔術と魔術師には属性が存在します。
ニコラ・テスラを呼び出したマキリ・ゾォルケンの属性は水です。
もしマキリが命を賭してサーヴァントを召喚した場合、呼ばれるのは水属性か相性のいい風属性もしくは空属性が引かれるのが順当でしょう。
しかしニコラ・テスラおよび電気や雷といったものは火属性になります。
どう考えても呼ばれる理由がなさすぎて困る。
自分と異なる属性のサーヴァントも召喚できる触媒もなく、むしろマキリが触媒であるにも関わらず、ニコラ・テスラを呼べる道理がありません。
ご存知の通りTYPE-MOONの世界観として特に19世紀では魔術は科学より上であると魔術師は思っています。
そんな魔術師のトップクラスの家系の1つであるマキリが、雷・電気といった存在の神秘性を貶めたという設定のニコラ・テスラを召喚できるのでしょうか。
また召喚したとして「切り札」のように扱うとも思えません。
これらのことから、ロンドンでマキリがニコラ・テスラを召喚するということが、どれほど世界観としてありえないことかお分かりいただけたと思います。
チャールズ・アルジャーノン・パーソンズ
イギリス出身の現代蒸気タービンの生みの親。
マイケル・ファラデー
イギリス出身の有名なファラデー定数の人。電磁場の理論の確立。ベンゼンの発見とイオンという概念の発明。
ウィリアム・ニコルソンまたはアンソニー・カーライル
イギリス出身で、電池を利用して水の電気分解を行った人。
アーサー・C・クラーク
有名なSF作家。「十分に(高度に)発達した科学は魔術と見分けがつかない」の人。
蒸気→電気という流れでいくならチャールズ、イギリス×科学でいくならファラデー、イギリス×SFでいくならアーサーかな。
特に本記事を書いているときに思いついたアーサー・C・クラークは、モードレッドの親であり敵であるアルトリアと名を同じくするため面白くなりそうですね。