ドイツの白ワインといえば甘口で飲みやすいものが多く、男女問わず人気なワインである。
Mariengoldは格安で手に入るドイツワインであり、青や緑のボトルで見かけたことがある人もいるかもしれない(飲んだことない)。
Eieweinが流行っているので例にも漏れずMariengoldのEiswein(2000円ぐらい)を買いました。
色
蜜のような黄金色
その糖度を示すかのようにトロリとしている
香り
エレガント
ジャスミンのような香り
飲んだ後、鼻から抜ける香りは花畑を思わせる
時間が経過すると花のような爽やかさから蜜のような濃厚さを思わせる香りに変化するのも面白い
味
デザートワインともいわれるアイスヴァイン, 例に漏れず蜜やトロピカルフルーツを思わせる甘味
後味で酸味を感じさせることですっきりとした感じがある
時間経過してもそれほど味に変化ないのはさすがアイスワインというべきか
その他
雑に注いでも泡立たない
コルクのデザインはブドウ
アテ(相性のいい食べ物)
このワインで片翼を担えるくらい完成しているのでもう片翼を補うアテがよい
1) ビターチョコ(ダース):やはり量を飲むと甘味に押されてしまうので、ビターチョコのカカオの風味がbest match
2) 焼き鮭:クセのある食べ物との相性もいい、粉チーズ振りかけてどうぞ
3) 醤油:醤油の塩味とコクが意外と相性がいい(日本酒好きのアルコール中毒予備軍ならわかると思うが、醤油は単品で酒の肴になる。輪ゴムにつけてしゃぶる…とまではいかないが。)
すっきりを前面にしたワインではないためチーズ単品との相性は微妙
覚えなくていいドイツの白ワイン講座
ドイツの白ワインは4つの品質等級がある
下から順に
・Tafelwein...名前の通りテーブルワイン(日用酒)
・Landwein...名前の通り地酒
---『ドイツワインのほとんどが↓に属する』壁---
・Qualitätswein bestimmter Anbaugebiet(Q.b.A., Qualitätswein)...地域と品種は決められているが補糖はOKなやつ。
・Qualitätswein mit Prädikat(Q.m.P., Prädikatswein)...補糖(ブドウをワインにするために必要な糖分を追加すること)が不要なほど糖度の高いワイン。生産する地域や品種も限定されている。ブランドのため基準に満たないとワインを作れないので生産量も少ない。今回のはこれ。
Q.m.P.にはその使用するブドウの熟成度によって6つのランク分けが存在する
下から順に
・Kabinett...普通摘み。
・Spätlese...遅摘み。甘口とは限らない。
・Auslese...熟したブドウを摘んだやつ。遅摘みとは限らない。ホテルとか飛行機とかで出る""高級""ドイツワインって呼ばれるやつがこれかな。ワイン飲むようなホテルに泊まったことないし飛行機は乗ったことすらないがそういう振れ込みで売っているのを見た。確かに甘くすっきりとして飲みやすくおいしいものが多い。ワインが苦手でもこれなら飲めると言うぐらい。ワイン沼に引きずり込む悪魔。
・Beerenauslese...貴腐ワインとも呼ばれる。貴腐菌によって果実内の水分が減り、発酵によって香りも変化したワイン。飲んだことない。
・Eiswein...貴腐ワインではない。収穫が冬になるまで管理して作ったワイン。凝固点降下(覚えてるかな)によって糖度が高い状態で収穫できる。貴腐化させるより簡単らしい。今回のやつ。
・Trockenbeerenauslese...Beerenausleseからさらに干からびて水分がなくなった果実をアルコール発酵させた貴腐ワイン。激レア。飲んだことない。
凝固点降下について簡単にな、説明するとな
分子は温度、エネルギーが低下するとエントロピー<エンタルピーとなり、凝集する物理的法則が存在する
って簡単にと言いながらいきなり難しい話をして、ほんとしょうもない化学屋さんで申し訳ない
氷らせたポカリを想像してほしい
あれは溶け始めは濃いポカリだが、溶け終わりは薄いポカリになっているだろう
このように水に糖とかいろいろ混ざっていると、その混ざっているやつの濃度が高いものほど溶けやすい、反対に見れば氷になりにくいということだ
今後氷らせたポカリやアクエリやカルピスを飲むときは凝固点降下を感じながら飲んでほしいと思う
課題)凝固点降下と同じく沸点上昇というものが存在するが、どういうものか想像力と科学的推察を働かせて考えてみよう