仮想通貨の世界を分析するアーカム・インテリジェンスは、ビジネスインテリジェンスのリーダーであるマイクロストラテジーが持つビットコイン(BTC)のほぼ全てをオンチェーンで探し当てたと発表した。
同社が所有する19万BTCのうち、18万6000BTCがウォレットに収納されているという。
アーカムは2月16日のX投稿で、マイクロストラテジーのウォレットをアーカムのオープンなウォレットデータベースに加えた。
アーカムの調査によると、マイクロストラテジーのBTCのうち約10万7000BTCは、フィデリティで他の顧客と共有されており、残りの7万9000BTCはコインベースプライムなどで個別に保管されているという。
これで、マイクロストラテジーのBTCの大部分が判明した。
これらのBTCは、記事発表時点のBTC価格5万2000ドルで約97億ドルの価値がある。
フィデリティ・カストディのデータには、コインベース、ファウンドリーUSA、ジェミナイなどからの取引が含まれる17万4000BTC以上のウォレットが記録されていた。
マイクロストラテジーの創業者で会長のマイケル・セイラー氏は2月7日に、同社が1月に850BTCを購入し、BTCの保有量が19万BTCになったと発表した。
同社は2020年8月にBTCの購入を始め、BTCを準備資産として使うことで、2億5000万ドル分の仮想通貨を手に入れた。
アーカムは、ブロックチェーンの匿名性を暴くことを目指しており、テラの共同創設者ドゥ・クォン氏など、有名人のウォレットを特定する情報を提供した者に対して報酬を出していた。
米証券取引委員会(SEC)が1月にビットコインETFを認可した後、アーカムはブラックロック、ビットワイズ、フィデリティ、フランクリン・テンプルトンのETFのオンチェーンの位置を突き止めた。
アーカムのやり方には、仮想通貨ユーザーの多くが反発しており、「密告者に金を払う」サービスだと非難している。