私の名前は『A』他人からは勇者と呼ばれる。
立場上、匿名である事を許してほしい。
ある日、国を治める王より使いが来た。
王が私を名指しで呼び出しているという。
王との繋がりなど為政者と国民という繋がり位しかない。一般庶民の私をワザワザ呼びつけるなど嫌な予感しかしなかった。
王命なので仕方なく城に行くことにする。
門番に王の命により来た事を伝えると城内へと入れてもらえた。
玉座の間に通され、いよいよ王と対面だ。
王が何やら語り出した。
王『#tmaktvdtgjt186+58558たやゆなややhub@T@tかjlj'tagduaj'm"jjmjg@pmmtk@p'magp@jt'dmwj2506かなわはためはかやはさのまたあのjjtjdjpg@tjap'jm'jg@aj"m'mt'g@j'pmdmng@wyjtr@まぬあmgtvjmw(@@5705180(たとわぬj'tjdwかゃたゆはかやjtbgr&xa』
はっきり言ってナニを言いたいのかよく理解できない。しかも凄く長い。聞いてるだけで正直眠くなって来た。偉そうにしてる奴の話はいつでもそうだ。
原因は王が周りくどい言い回しをするからだ。
よく言えば凄く丁寧、悪く言えば聞く人の事を考えない自己満。儀礼的には合ってるのかもしれないがアホくさい。
王の話が終わった後、家来が語り出した。
家来『王が今、仰られたように近年魔物が暴れ出している。 原因は魔王と名乗るものが出現したからだ。』『お主は300年前に魔王を討伐した者の子孫だから、今回出現した魔王を世界平和の為に討伐して来てほしい。どうか頼む』
家来の話しで、ようやく今回の話がわかった。思う所は二つある。王はこの内容にどれだけ面倒な遠回りをしてるんだ。もう一つは冗談ではない。私が前回の勇者の子孫だからと言ってナゼ私が今回魔王を討伐しなければいけないのだ、職業を選べる自由があるはずだ。
大体王国は軍隊持ってるんだから外敵の相手は軍隊にさせればいいのだ。 などと考えても反発すれば反逆罪で死刑だろう。魔王討伐に向かっても勝てる見込みなどないから死ぬだろう。
つまり私の運命は死と死を比べるしかなくなった。
私は悩んだ挙句に僅かでも生き抜く可能性のある方を選ぶ事にした。
A『王よ魔王討伐に向かいます。』
こうして私は勇者と世間から呼ばれるようになった。