"do less accomplish more"
これは瞑想を習い始めた時に聞いた言葉です。
”少ない行為でより多く達成しましょう” みたいな意味。
色々と行動を制限されるようなこの時期、なんとなくこの言葉を思い出しました。
ものすごく一生懸命行動しても、思ったような結果が出ないことって多いです。
なかなかうまくいかないのでさらに頑張ろうとして、そしてやがて自分が疲れてしまう。
そんな悪循環にハマることもあります。
でもこの言葉は、最小限の行為や努力で多くのことを達成できると教えてくれています。
そのためには、自分たちの行動の中に含まれていく摩擦を出来るだけなくしていくことが大事なのだそうです。
自分たちが気がつかないうちにいつの間にか作り上げてしまった摩擦ってたくさんあります。
トラウマ、価値観、観念、そして消化しきれずに残っている感情なんかもあります。
ふとしたきっかけで、怒りや悲しみが湧いてくる場合は、気がつかないうちに未消化の感情が蓄積している場合です。
その感情の由来は、過去の感情だけではなく、両親や先祖の感情パターンを受け継いでいる場合もあります。
こんなものが全て摩擦になります。
この中には生きていくために役に立つものも多いですが、ほとんどの場合不執拗なのに握り締めて手放せなくなってしまい、結果的に周囲との摩擦になってしまうもの。
そして、実際に必要なものなのか摩擦になっているのかがわからなくなってしまいます。
感情、観念、価値観なんかがあると色々と思考が行動に介入しやすくなります。
その思考は未来を心配したり、過去を後悔したり、次第に自分の行動に疑いを生じさせて、色々なものにブレーキをかけてしまいます。
摩擦が少ないと、その時々の行いに疑いを挟まずに没頭できるようにり、効率が遥かに高くなります。
同じ行いや努力をしても、こういった摩擦が多いか少ないかで達成度合いが変わっててきます。
何かを達成する必要がない場合でも、自分の意図や行動がスムーズに流れていく状態になります。
この状況でイメージをするのが ”エアホッケー”。
ゲームセンターやホテルなんかにあるゲームです。
卓球台くらいの大きさの台を挟んで、直系10cmくらいの円盤を撃ち合うゲームです。
お金を入れると台の表面から空気が吹き出して円盤が少し浮き上がります。
そうすると台と円盤の摩擦がなくなり、軽く円盤を打っただけで大きな推進力で進んでいきます。
お金を入れないで円盤を打っても、台との摩擦が大きくなかなかすすみません。
摩擦の違いで、同じ力で円盤を打っても推進力が大きく異なってきます。
今の時期はいろんな感情が浮上しやすくなります。
そして些細なことで感情的に反応しやすくなります。
でもそれって自分の内側にどんな感情が隠れているのか、どんな状況に反応してしまうのか、それがわかる絶好な機会なのかもしれません。
感情が浮上したら、ジャッジしないでしっかり感じ切る。
それを繰り返しながら少しずつ手放していく。
お決まりの思考パターンに気がついていく。
いつの間にか作り上げてしまった摩擦に気がつく絶好の機会なのかもしれません😁
やがて今の状況が収束した時に、より摩擦の少ない日常を送れるような気がします。