時が経つのは本当に早いものです。
一年前の今頃はラダックを旅していました。
インドのカシミール地区にあるチベット文化圏。
中国のチベット自治区よりも純粋なチベット文化が残っている地域。
標高が4000メートル前後のヒマラヤ地帯。
空気が極限まで澄んでいるのです。
この旅の一歩一歩、呼吸のひとつひとつが瞑想
人々はチベット仏教を信仰しています。
ときには標高5400メートルの峠を越えました。
こんな峠にもわんこが!
桃源郷のような世界が随所にみられました。
ヤクにも数多く遭遇。
旅の途中多くの僧に出会いました。
みんな快く迎えてくれます。
ここで出会った僧はみんな瞑想をライフワークにしているとっても素朴で優しい人たち。
瞑想によって超常的な能力が得られるとか、特別な存在になれるとか、そんなエゴに染まっているような人はいませんでした。
ただただシンプルに、まるで歯を磨いたり水浴びをするように日課として瞑想する。
そんな当たり前のような生活習慣が、彼らの素朴さや屈託のなさ、シンプルさ、そして一緒にいるだけで心地よい空気を作り出しているのだと思います。
ここはかつてチベットの高僧ナローパが修行した崖の上の洞窟寺院です。
インダス川とザンスカール川の合流点。
砂嵐に襲われることもありました。
そんな砂嵐に中から現れた巨大な弥勒菩薩は圧巻でした。
砂嵐が頻繁に襲う寺院の中でも猫の親子はたくましく暮らしていました。
こんな出会いの瞬間に神を感じます🐈🐈
透き通るように青い天空の湖に出会いました
ここは風の谷のような地域
風の谷の特産はアプリコット、あんずの木です。
標高が高いので太陽の光がダイレクトに感じられます
こんなヒマラヤの奥地にも天文台がありました。
世界の果てに来たようなそんな気分になります。
ヒマラヤの大自然で感じる空気や風、僧たちと出会ったときに感じる安心感や素朴さ、生き物たちにであったときの愛おしさ
〜そんな感覚のひとつひとつが瞑想でした〜
これはラダックで出会ったグリーンタラ菩薩像
アプリコットの木で作られています。
作者は同じ像を3つ作ったのですが、そのうちの2つは僧侶が購入したそうです。
最後に残ったひとつをラダックの記念に買って帰りました。
あんずの木でできたグリーンタラ。
ラダックを象徴するような仏像。
グリーンタラを見るたびに、ラダックで感じた風を思い出します
その風が様々な考え事で溢れてしまった心を吹き流してくれます
そこに残る平安な空間
ただそこにとどまります
残念ながらこの旅の後ラダックの情勢は一変して、気軽に旅するのは難しくなってしまいました。
一方ではラダック州と中国側の話し合いで、特例としてラダックから中国にあるカイラス山への渡航を認める話し合いがなされているのだそうです。
現実化するのはいつかわかりませんが、そのときには再びラダックを訪れて、そこからカイラス山を巡礼しようと思います⛰