旅の五日目は朝から雪模様でした。
夜中から雨が降り出して、部屋の隣で寝ていた人が雨漏りでベチョベチョになり大変でした。
その雨が朝方にはみぞれに、そしてやがて雪に変わっていました。
旅の初日の様子
旅の二日目の様子
旅の三日目の様子
旅の四日目の様子
旅の五日目の様子
この日は二日間宿泊したニョマの村からコルゾック村に移動します。
真っ白の雪景色の中進みます。
峠も一晩でかなり雪が積もっていました。
ですが越えると、雪がほとんど積もっていませんでした。
峠を越えるとヤギやヤクに会う頻度が多くなります。
この辺りは遊牧民(ノマド)の地域。
テントで暮らしながら動物たちを放牧させています。
彼らはラダック人ではなくチベット人。中国領の方から国境を超えて遊牧をしています。
ワンコたちもヤギたちを追います。
なんだか愛らしいノマドの子供達。
どこのテントも外側にヤクの尻尾の毛が飾ってあります。
ノマドの人たちを象徴するようなものだと思います。
触ろうとしたら家の人に止められてしまいました。
そしてこのテントからは太鼓の音が聞こえてきます。
中をのぞいてみると、家の人が慌ただしく何かの準備をしています。
テントの奥ではお坊さんが祈祷をしていました。
ノマドの人たちにとっても仏教は生活の一部に溶け込んでいます。
貴重な光景に出会えた瞬間でした。
遊牧をしながらも節目節目で僧侶を読んで祈祷してもらいながら、移動生活を繰り返す。
なんだかそんな生活に憧れる気もしました。
ノマドの居留地の近くにはツォモリリという湖があります。
湖のほとりには、やはり祈りの石と旗がたくさんありました。
その後この日の宿泊地、ツォモリリのほとりのコルゾック村に行きます。
村のカフェに入ります。
カフェもテント。
中は本当に暖かい。
テントはこういう生活様式にはとても効率的なものなのだとわかります。
その後村をブラブラ歩き、もう一つノマドカフェという店にも入りました。
多くの子どもたちから好奇心いっぱいの目で眺められていました。
なので写真を取ろうとするとみんな顔を背けます。
そんなやり取りを数回やると、ようやくカメラの方に向いてくれました。
村の中もノマドの人たちでいっぱいです。
彼らの生活の源流に触れることができたとても素朴な1日でした。