【あらすじ】
私は6年間某大手菓子メーカーに勤めていたアラサーのオジサン
とあることがきっかけでその会社を辞める決意をしたのだが…
【本編】
私が6年間勤めた菓子メーカーは年に一度、スーパーさんに赴き直接販売する機会がありました。
自分で作った商品を営業の方と、直接お客様にお届けする。
どんな方が買って、どんな方と食べる
そんな実体験をさせてくれる会社でした。
私はその時、物を売るという行為の楽しさに気付いたのです。
それから、どうやったら物が売れるのかを仕事中ずっと考えていました。
そんなある日、会社でコンタミ(味が混ざってしまうこと)が発生しました。
どうやらアレルゲン物質の入った商品がそのまま社会に流出してしまったようです。
普段なら回収して、起こした本人に処罰が下り終わるのですが。
なんと、その時は隠蔽してしまったのです。
私はその瞬間、寒気がした事を覚えています。
(もし、甥っ子がコレを食べたら死んでしまうかも知れない。こんな会社で胸を張って仕事なんか出来ない)
そういう思いが高まり、物を売る事にも興味があった私は
その会社を後にして、日本で1番物を売る会社に就職する事になりました。