紅虎餃子房の海老ワンタン麺を食べました。最初に感じたことは、ワンタンの驚くべきフワフワとした食感です。口に運ぶと、柔らかくて滑らかな舌触りです。ワンタンは漢字では雲吞と書きます。まるで雲のような口当たりでした。フワフワしたワンタンは食欲が減退している時でも食べやすいものです。
ワンタンには海老が入っています。ワンタンに海老を入れることは広東でよく見られるスタイルです。海老の贅沢な味わいが、料理に深みを加えます。海老の香りが広がり、一口ごとに口いっぱいに広がる旨味が舌を包み込みます。口の中に広がる旨味が麺との相性を高め、美味しさを引き立てます。
地道に作り込まれたワンタンが、食事をより特別なものにしてくれました。麺自体もモチモチとした食感があり、スープとの相性も抜群でした。スープは海老の旨味が染み出ているのか、深みがあり、飲み干すと心地よい満足感が広がりました。海老の贅沢な味わいと、ワンタンのふんわりとした食感が絶妙に調和した素晴らしい一品でした。
紅虎餃子房は「中国の庶民的な料理を大勢の人に気取らずに食べていただきたい」をコンセプトとする中華料理店です。値段と味が比例しないことを是とする私の価値観に合致します。庶民的であると同時に料理に対するこだわりやクオリティを堅持している姿勢はファンやリピーターを生み出していることでしょう。
運営する際コーポレーションは中島武会長が新型コロナウイルス感染症のパンデミックに際して以下のように語りました。「ルールを守らない飲食店こそ、時短営業・酒類提供停止を延々と長引かせる要因だ」(神田啓晴「紅虎餃子房の際コーポ社長「無法者の飲食店が業界の首を絞めている」」日経ビジネス2021年8月12日)。
これは飲食店に透明かつ公正な市場競争を求める信念を表しています。公正なビジネスの観点から卑怯なことを嫌う姿勢に好感が持てます。誠実で正直な姿勢を貫くことは消費者に安心感や信頼を提供し、ブランド価値を高めます。
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