マクドナルドで「ブアツく生きよう」!キャンペーン第1弾の「アツ!チーダブチ」を食べました。
てりやきマックバーガーにはチーズが入っておらず、「アツ!チーてりやき」は特別なメニューと言えます。てりやきマックバーガーは、てりやき風味という特殊性がアピールポイントで、それがチーズとマッチするかという問題があります。
これに対してダブルチーズバーガーは元々チーズが二枚挟まれています。「アツ!チーダブチ」も同じです。単なるチーズではなく、厚切りのチーズであることが特別なメニューであることを決定付けます。
一方でマクドナルドの強みは徹底的な規格化によるコスト削減です。ダブルチーズバーガーの優れたところはハンバーガーやチーズバーガーと同じ部品を組み合わせられるところです。特殊な原材料を必要とするメニューはコストに悪影響を及ぼします。ダブルチーズバーガー単体の売上が予測を下回っても、代わりにハンバーガーやチーズバーガーが売れればフードロスは減らせます。
ダブルチーズバーガーは2017年の第1回マクドナルド総選挙の人気投票No.1に輝きました。それ以来期間限定メニューでプッシュされていますが、マクドナルドにとっても優良商品です。具材を厚くするということは特別な具材を用意しなければならず、残さない量を仕入れなければならないということです。キャンペーンの成功は仕入れ量の見積もりにかかっています。
「ブアツく生きよう」!キャンペーンの「アツい」は「具材が厚い」の意味ですが、熱いにもかけています。熱いは温度の熱さの意味があります。第一弾の「アツ!チーてりやき」「アツ!チーダブチ」は「アッチー」と読みたくなります。特に「アツ!チーダブチ」は包装紙が赤く、ホットなイメージを強めます。しかし、特別にホットな訳ではありません。
ホットさは食べ物では辛さの形容にも使われます。KFCのレッドホットチキンが有名です。マクドナルドにもシャカシャカポテト旨辛ホットチリがあります。この意味でもホットではありません。期間限定メニューには辛さで刺激を与えればいいという安直な傾向があり、ホットなイメージと辛さを結び付けないことは良いことです。
熱いには人間の精神に対しても使われます。熱血です。「ブアツく生きよう」!キャンペーンは「生きよう」と生き方に言及しており、熱血の雰囲気があります。過去のキャンペーンではベーコンポテトパイを復活したベーコンポテトパイセンが熱血先輩をイメージしていました。熱血が好きなようですが、寒いと思わないのでしょうか。
お洒落なカフェチェーンやグルメバーガーが登場しており、お洒落さで勝負することはマクドナルドにとって得策ではありません。だからと言って熱血がお洒落さを求めない人々に刺さるでしょうか。むしろ、無駄なお洒落さで高い店ではなく、コスパを重視する消費者がターゲットになるでしょう。
マクドナルドが「ブアツく生きよう」!キャンペーン
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