はじめまして、ハヤタカと申します。
昨年大きな注目を浴びたビットコインに代表される「仮想通貨」。今回参加させて頂いているこのALISプロダクトも、その技術を使用したものです。
私が最初にビットコインに触れたとき、ブロックチェーンはもちろん、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)の仕組みにひたすら感動したことを覚えています。
ここでは、貨幣の歴史をおさらいしながら、ビットコインの持つ可能性を探っていきます。
あなたは物々交換のみの世界で生きているとして、どんな不便が思いつくでしょうか。おそらく、お互いにその時に欲しいもの同士でなければ交換が成立しないことから、価値の保存が出来ないことに不便を感じることでしょう。これが起源となっています。
現代に生きていると、貨幣と言えば「紙幣」や「硬貨」が真っ先に思い浮かぶはずですが、過去には「毛皮」や「貝貨」が採用されてきました。
貨幣として選ばれてきたものの共通点は何でしょうか。それは、簡単に言えば以下の3つの機能を抑えていることです。
1.交換の手段
2.価値の尺度
3.価値の貯蔵
ここで重要なのが、簡単に手に入ってしまうものであってはならないということです。もし簡単に手に入ってしまうのであれば、「価値の貯蔵」が難しくなってしまうからです。
では、ビットコインは3つの機能を有しているのでしょうか。まず「交換の手段」ですが、2017年4月に施行された改正資金決済法によって、「不特定の者を相手方として相互に交換を行うことが出来る財産的価値」と謳われており、この条件を満たしているものと思います。
次に「価値の尺度」です。こちらも改正資金決済法により、「本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く」と謳われており、十分に満たすものと思います。
最後に「価値の貯蔵」ですが、改正資金決済法では「電子的に記録され移転できること」と定義されています。また、ブロックチェーン技術によって実質的に不正や改ざんが不可能であること、(※)PoW(プルーフ・オブ・ワーク)の仕組みにより上述したとおり、簡単に手に入るものではないことから 貨幣として非常に優れていることが分かります。
(※)PoW(プルーフ・オブ・ワーク)は、ビットコインのアルゴリズムの一つで、ビットコインの取引はインターネット上の取引台帳に記録されており、その記録の作業を一番早く行ったものに発言権(報酬)が与えられる仕組み。これがビットコインの新規発行となっています。ゆえに多大なCPUリソースと膨大な電力が必要であり、価値の裏付けとなっていると言われています。
ビットコインは中央銀行のような管理者が不在でありながら、全てがうまく稼働する仕組みになっています。例えば遠くの誰かにお金を送金したい場合、銀行を通して送金をするわけですが、私たちは無意識のうちに「銀行」を信用しているわけです。もっと言えば、日本円というのは、ただの紙切れに価値があると信じているだけなのです。これも無意識のうちに国家や政府を信用しているということになりますが、ビットコインでは管理者が不在のため、何かを信用する必要がありません。
これを「トラストレス(trustless)」といいます。
私たちが生きている世の中は「信用」で成り立っているということに気付くと、ビットコインへの理解も早まるかもしれません。
ビットコインは貨幣としてのポテンシャルを十分に持ち合わせています。ということで、私はビットコインが変える世の中を楽しみに、今後仮想通貨への考えを発信していきます。










