ポリシーは持つべきである。人生のルールと言ってもいいし人生哲学としてもいいだろう。人は自由を求めるが放り出されるのは苦手だ。ルールを作ることで歩くべき道を得るのだ。
これまでは宗教がそのルールとなっていたがこの頃はパーソナルポリシーに乗っ取り生きることが多いらしい。それは小さな世界にとどまりがちなデメリットを持つことに注意が必要で常にポリシーを更新する意識しなければならない。
フレンチはミスドのポリシーとなっているだろうか。
フレンチはミスドであっさりしたものがほしいときに良いだろう。その生地はキレイな黄色で折り重なるような形が特徴的だ。今回のエンゼルフレンチは中にホイップを挟みチョコをトッピングしたものである。これはあっさりした生地を活かすのか殺すのか。
生地のリニューアルにより以前より卵やバニラなど風味の強化に努めてきた生地であるが相変わらず一口目の生地の潰れていく感覚はたまらない。シュワッと泡を潰すような楽しさがある。その中から現れるのはその食感に同調したかのようなホイップ。
しかしこの生地の軽さから考えてみると補うというのか相反するというのかホイップとチョコはねっとりと濃厚な味わいを口の中に広げていく。ホイップを食べている感覚すらおぼえることもあるだろう。
フレンチの特徴はドーナツの中で最もいつ食べ終わったのかわからないほどの存在感である。これはホイップとチョコをもってなお感じられるかもしれない。たっぷりと楽しみたい人ともう少し何かという人にはフレンチは最適である。