関数とは、複数の処理をひとまとめにして、いつでも呼び出して使えるようにしたものです。関数を使うことで、同じ処理を何度も記述する手間を省くことができます。
ここでは関数の作り方や使い方について、簡単に解説します。
【この記事はこんな方に向けて書いています】
・pythonの関数について勉強したい
・関数を使って同じ処理を何度も記述する手間を省きたい
【目次】
・関数の作り方
・引数(ひきすう)
・複数の引数(ひきすう)
・デフォルト引数(ひきすう)
・まとめ
関数を作成(定義)して挨拶文を作ってみます。
#関数定義:関数を定義する時は、このように
def 関数名():
関数を呼び出した時に実行したい処理
と記述します。「定義する」は英語で「define」と言います。
関数名():の後に改行して字下げ(インデント)します。
gmという関数を呼び出した時に、挨拶文が出力されるように定義しました。
#関数呼び出し:定義した関数を呼び出したい時は、上記のように
関数名()
と記述することで呼び出すことができます。
引数とは、関数を呼び出す時に渡す追加情報です。
定義する時に設定する引数を仮引数、呼び出す時に渡す引数を実引数と言います。
具体例を見る方がわかりやすいので、先程定義した関数に引数を渡して再定義します。
#仮引数を設定して関数定義:仮引数を設定して関数を定義する時は、このように
def 関数名(仮引数):
実引数を渡して関数を呼び出した時に実行したい処理
と記述します。
gmという関数を呼び出した時に、引数を仮にweatherと設定し、weatherが含まれる挨拶文が出力されるように定義しました。
#仮引数に実引数を渡して関数呼び出し:仮引数を設定して定義した関数に、実引数を渡して呼び出したい時は、上記のように
関数名(実引数)
と記述します。このように記述することで、仮引数に実引数を代入して実行します。
「おはようございます、今日は仮引数ですね。」の仮引数に、実引数で渡した「晴れ」が代入されて、「おはようございます、今日は晴れですね。」と出力します。
仮引数を設定しておくと、実引数を変更するだけで良いので効率的です。
例えば仮引数に、実引数「晴れ」「くもり」「雨」をそれぞれ渡してみます。
このように、仮引数weatherに、実引数がそれぞれ代入されて実行しました。
今度は、引数を複数渡して処理を実行します。
ここでも具体例を見る方がわかりやすいので、先程の関数に複数の引数を渡して再定義します。
#仮引数を2つ設定して関数定義:仮引数を2つ設定して関数を定義する時は
def 関数名(仮引数1,仮引数2):
実引数を渡して関数を呼び出した時に実行したい処理
と記述します。
#仮引数に実引数を渡して関数呼び出し:仮引数を2つ設定して定義した関数に、実引数を2つ渡して呼び出したい時は、上記のように
関数名(実引数1,実引数2)
と記述します。このように記述することで、実引数1と2をそれぞれ仮引数1と2に代入して実行します。
「今日は仮引数1なので仮引数2ですね。」の仮引数に、実引数で渡した「晴れ」「気持ちいい」が代入されて、「今日は晴れなので気持ちいいですね。」と出力します。
デフォルトとは、初期設定という意味です。予め仮引数に渡したい実引数が決まっている場合、デフォルト引数を使うことで実現できます。
ここでも具体例を見る方がわかりやすいので、先程の関数にデフォルト引数を設定して再定義します。
#デフォルト引数を設定して関数定義:デフォルト引数を設定して関数を定義する時は、このように
def 関数名(仮引数,デフォルト引数 = デフォルト値):
実引数を渡して関数を呼び出した時に実行したい処理
と記述します。定義の段階でデフォルト値を代入してデフォルト引数を設定します。
#実引数を渡して関数呼び出し:デフォルト引数を設定して定義した関数に、実引数を渡して呼び出したい時は、上記のように
関数名(実引数)
と記述します。この時デフォルト引数には、デフォルト値として既に実引数が代入されているので、改めて渡す必要はありません。なので仮引数である「weather」に、実引数「晴れ」を渡すだけで、「今日は晴れなので気持ちいいですね。」と出力します。
まとめ
・関数とは、複数の処理をひとまとめにして、いつでも呼び出して使えるようにしたもの
・関数を使うことで、同じ処理を何度も記述する手間を省くことができる
・引数とは、関数を呼び出す時に渡す追加情報
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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