突然ですが、「Eindhoven(アイントホーフェン)」という街はご存知でしょうか?
私もオランダに移住する前はあまり知らなかったのですが、オランダの南部にあり、人口第5の都市です。
またヨーロッパ最大電機メーカーの「PHILIPS(フィリップス)」創設の街であり、PHILIPSで栄えた街と言われています。
そのPHILIPSの影響もあり、テクニカルでデザインが優れた建物などが並ぶ、「デザインシティー」としても知られています。
奥がPHILIPSのビル、手前の地下に続くトンネルは駐輪場です。
アイントホーフェン在住の友人夫婦と一緒に回った、おすすめスポットを5つご紹介したいと思います。
おすすめスポットをご紹介する前に、旅の始まりの駅から。
「Central」はオランダ語では「Centraal」とaが一つ多くつきます。
少し前までは、「Centraal」は無く、「Eindhoven」だけだったそうです。
駅構内には、オランダ画家「モンドリアン」の言葉が。
"Conventie, een soort herinnering, is het grootste beletsel om te genieten van leven en kunst."
"人生と芸術を楽しむのに、最大の障壁となるのは慣習・記憶である"
オランダの大きめな駅にはピアノが置いてあることがおおく、弾いている人もいます。
アイントホーフェン駅前にある、大きなボーリングのピンの銅像「Flying Pins」です。
一番高いところで8.5mもあり、人と比べるとかなり巨大です。
飛んでいるように見えるピンが、かなり躍動感があります。
こんな写真も撮れます笑
「アイントホーフェンにUFOが降り立っている」ということで、真相を確かめに行ってみたいと思います。
ところで、アイントホーフェンの街の中心部には「リング」という環状線が通っています。
こちらは、歩行者と自転車用のドーナツ型歩道橋「Hovenring」
この塔と24本の鋼製ケーブルで、円形の橋が支えられています。
こちらの歩道橋の製作費には、8億円もかかっているそうです!
話がそれましたが、歩いているとUFOが見えてきました!
さらに進むと・・・
UFOが地上に降り立っているかのような円盤型の建物が、「Evolon(エフォルオン)」です。
科学博物館として昔は使われていましたが、今はイベント会場となっているようです。
夜はライトアップされていて、とても綺麗だそうです。
オランダのデザイナー「Piet Hein Eek(ピート・ヘイン・イーク)」の、レストラン・ショップ・ギャラリー・工房の複合施設です。
Piet Hein Eekはアイントホーフェンのアカデミー出身の家具をメインにしたデザイナーです。
「PHIRIPS」のテレビ工場をリノベーションして作られています。
敷地内には、昔使われていた駅が残っています。
PHIRIPSで働いていた人たちが使っていたのでしょうね。
工場跡地らしい、広い店内、高い天井と大きな窓で、レストランはとても開放感があります。
このレストランの特徴は、なんといってもPiet Hein Eekの手掛けた家具や花瓶などのインテリア雑貨が使われていることです。
Piet Hein Eekの家具は、全て廃材を利用した物なので、同じものがありません。
イスも一つずつ違っていて、こだわりが感じられ、手づくりというのも温かみがあります。
本も3冊出版されていて、工房や彼の手掛けた家具を見ることができます。
同じ花瓶がレストランに置いてありました。
後でショップでも見たのですが、1020ユーロ(約122,400円)でした。
なかなかのお値段です。
カウンターは鉄パイプが利用されていました。
ランチメニューは7.5ユーロ(900円)から。
素材にこだわって作られたメニューで、ファラフェルサラダ・Flammkuchenkuchen(フラムクーヘン)2種類とハンバーガーをオーダーしてシェアしました。
Flammkuchenkuchenは初めて食べたのですが、ドイツ風のピザです。
定番のピザより薄くてパリパリしています。
ドイツビールに合わせて、よく食べられるそうです。
上の写真はサーモン・チーズ・大根?・ゆで卵でした。
大根?かぶ?のような物は、水分量が絶妙でピザにも合うのですね。
こちらはフライドマッシュルーム・ルッコラ・レッドオニオンのピザです。
少しトリュフもかかっていました。
ビーフ100%のハンバーガーはチーズとベーコンも入っており、ボリュームたっぷりで美味しかったです。
オランダに来てからハンバーガーを食べていなかったので久しぶりでした。
付け合わせのチップスも手作りです。
ファラフェルサラダのファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)です。
ひよこ豆でぎっちりと作られているので、1つでけっこう膨れます。
こちらは黒ゴマが入っていて、少し和風な感じがしました。
サラダに入っているザクロは、彩りもよく、絶妙な水分がいいなと思うのですが、家ではなかなかできません。
お客様が来たときに、作ってみたいなと思っています。
先ほどのレストランと同じ敷地内にある、Piet Hein Eekの家具やセレクトの家具・雑貨などを販売するショップ・ギャラリー・工房です。
ランチで飲んだスパークリングウォーターの空き瓶もリサイクルされ、商品として生まれ変わっていました。
リサイクルされた空き瓶は、キャンドルホルダーになっていました。
先ほどのレストランのテーブルにも置かれていました。
日本製の工具ボックスも販売されていました。
海外で日本製の物を見つけると嬉しくなりますね。
家具も多数展示販売されています。とにかく広い!!
これはアルミ製の卓球台。遊び心のある家具もたくさんあります。
こちらもレストランで使われていたものと同じ照明です。
シンプルですが、絶妙な形や大きさに惹かれます。
Piet Hein Eekらしい、廃材を組み合わせて作られているチェスト。
つるつるにコーティングされています。
こちらは10,680ユーロ(約1,282,000円)です。
なかなか手が届かないお値段ですが、先ほどのレストランではテーブルやイスを使うことができ堪能できました。
日本だと、青山のCIBONEで購入できます。
この日は作っている人がいませんでしたが、工房を見ることもできます。
2020年にオープン予定のホテルも見ることができました。
こちらはエントランスです。
入ってすぐ迎えてくれるお花も、こちらのオブジェも廃材を利用しています。
「Waste Art」というそうで、至る所で廃材を利用したアート作品を見ることができました。
アイントホーフェンの中心地から少し離れたところにある「Van Gogh Fiets Road(ゴッホ・フィッツ・ロード)」です。
オランダの画家「ゴッホ」の名画「星月夜」をイメージしたサイクリングロードです。
夜になると蛍光塗料が光ると聞いていたのですが、全くその気配がなく、不安になりながらも歩いていると・・・
まさか、これ?!(左下のあたりに見える青緑のような点)
経年劣化により、蛍光塗料がはがれてきてしまったのかと、半分諦めながらも、せっかくなのでサイクリングロードを歩くことに。
すると・・・!光る点が増えてきました。
そしてついに・・・!
「星月夜」の渦巻きの空ようなデザインロードが現れました!
この日は一日中しとしとと雨が降っていたのと、18時ごろだったので、少し見にくいですが、晴れた日の夜遅くでしたら、もっときれいに見えるかと思います。
こんな写真が撮れました!
アイントホーフェンはあまりイメージがないかもしれませんが、オランダらしい古い建築やモダンな建築が融合した、とても素敵なデザインシティーです。
デザインウィークや光のアートイベントが行われたり、美術館もたくさんあるので、私もまた見に行けたらと思っています。
今回の様子も動画にまとめましたので、見ていただけたら嬉しいです。
ゴッホ・サイクリングロードの様子などは、段々光の点が増えていくところを見ていただけると思います。
長くなりましたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました!