「ダンサーインザダーク」
2000年、ラース・フォン・トリアー監督により作られたデンマークの映画。
上映時間は140分。
三部作の映画となり、
「奇跡の海」「イディオッツ」に次ぐ三部作目となる。
出演役者
主演はアイスランドの歌手「Bjork(ビョーク)」
ビョーク演じる母親の「セルマ」
息子の「ジーン(ヴラディカ・コスティック)」
◎あらすじ
舞台はアメリカのとある町。
チェコから移民してきた「セルマ」が主人公。
貧乏ながら工場で働くセルマは、
先天性の目の病気で徐々に視力を失いつつある体だった。
目の病気が遺伝し、ジーンもいつかは視力を失ってしまう中、
手術の費用をセルマは一生懸命貯める…
見どころ①「アーティスト、ビョークの演技が冴える!」
この映画、ものすごく暗い。
まさにインザダークの名前が相応しい作品ではあるが、
今回の主演、ビョークは世界的にも人気の歌手である為か、
時折「ミュージカル」が劇中で展開される。
目の病気を持ち、大した給料も貰えず、なかなかに苦しい生活であるが、
ミュージカルシーンでとても楽しそうに歌って踊る、
ビョーク扮するセルマの歌唱力がとても引き立つ作品となっている。
見どころ②「前代未聞、衝撃のラスト」
そして、賛否両論ありインパクト大のラストシーンが名高い名作でもある。
世の中には「衝撃のラスト」との見出しが出る作品がしばしばあるが、
この「ダンサーインザダーク」ほどに「衝撃のラスト」を感じる作品を今までに観たことが無い。
暗い映画の雰囲気の中、彼女は「楽しそうに歌って踊る」
こんなに救いが無い人生なのに、こんなに楽しそうに歌って踊るセルマ。
貧乏ながらの幸せを噛み締める序盤が一変…
そこから不幸への階段を段々と踏み進めるストーリー構成は、
観る人全てを引き込み、視聴者は行き場のない怒りとやるせなさを覚えるだろう。
見どころ③「リアリティのある撮影技術」
そして、手持ちカメラが主体となるカメラワークや、
映像の時間を飛ばし、繋ぎ合わせるジャンプカットが多様された編集も注目してほしい。
これも生々しいリアルな感覚を覚える一因となっている。
配信コンテンツ
そんな「ダンサーインザダーク」は、
今現在、NETFLIX、dTV、U-NEXT、等で視聴できる。
同情という表現が正解かと言われると疑問ではあるが、
モヤモヤする感情を「映画鑑賞」として楽しんでみるのもアリ。
幸せな映画に疲れた時は是非観てみてはいかがだろうか?
責任は取らないが…。
また、自身の運営するブログ、「ネタバレしない映画紹介」としても
他の色々なカルチャー記事を投稿しているので、
良ければ見てみてください。
それでは◎