特に台北では、台湾の伝統的なおやつから世界各地の最新スイーツまで、ありとあらゆるものが街中にあふれていて、どれを食べようか悩むこと請け合いです。
そんななか、今回僕がオススメしたいのは、僕がもうウン十年前から病みつきになっていて、今も愛してやまない、台湾の伝統的なおやつです!
本題に入る前に書いておきますが…
でも病みつきになる理由がありますので、頑張ってアピールしたいと思います!
今回の記事でご紹介したいのは…
中国語では「Tai Yang Bing」、「タイヤンピン」と読みます。
「餅」というのは日本語の「おもち」とは違い、小麦粉をこねて薄く伸ばして焼いたもののことを指します。
この「太陽餅」、台湾中部の台中市の銘菓として有名で、台中市内には太陽餅を販売するお店が軒を連ねる「太陽餅通り」があったり、最近では「太陽餅博物館」が開設されたりしています。
台中の太陽餅のお店はそれぞれに個性があって、わざわざ買いに行きたくなるのですが、今回は台湾のスーパーでも売っているオーソドックスな太陽餅でレビューしてみたいと思います。
今回は台湾全土に店舗展開しているカルフール(家樂福)で買った太陽餅をご紹介します!
まずは、パッケージから…
真ん中に大きく書かれている「台中名産太陽餅」の文字が目に飛び込んできますね。
また、下部に書いてある「全素」というのは、動物性のものは使っていないのでベジタリアンの方でも食べられますよという意味です。
台湾はベジタリアン料理・ヴィーガン料理もあちこちで食べられます。
では、使われている材料を見てみると…
「成分」のところに材料が表示されています。
「麵粉(小麦粉)」、「麥芽(麦芽)」、「葡萄糖粉(ブドウ糖パウダー)」、「大豆沙拉油(大豆サラダ油)」…
そうです、たったこれだけ、です。
これだけの材料で作られたお菓子が、こちら!
ひとつ取り出してみると、こんな感じ。
少しでも映えるように、パッケージの「太陽餅」の文字を入れてみましたが、得体の知れないものを説明してる感が半端なくなってしまいました…
この丸い形を「太陽」と表現していること、イメージしていただけますでしょうか?
表面の感じを見てもらうとイメージできるかなぁと思うのですが、パイ生地っぽい感じになっています。
袋から出して、半分に割ってみると、こんな感じ。
そうなんです、一見すると…
ように見えますが、実はブドウ糖と麦芽で作った餡がうっすら入っています。
角度を変えてみると…
なんとなく、生地の色が濃くなっている部分があるのがわかるでしょうか?
ここに、ほんのり甘めの餡が染み出しています。
というようなビジュアルの太陽餅ですが、気になるお味は…
の一言です。
材料から想像できる味、とも言えますが、噛めば噛むほど優しいブドウ糖と麦芽の味がほんのりと口の中に広がります。
一口目の口当たりはモソモソしていて、小麦粉の粉っぽさが先に来るのですが、噛んでいるうちに味が広がっていく感じです。
小麦粉を使っていますが、中に空洞がありますし、パイ生地状になっているのでサクサクと軽く食べ進められます。
口の中に広がる素朴な甘みを感じているうちに、いつの間にか完食…という感じで、パクパクいってしまいます。
甘いものは食べたいけれど、濃いのはちょっと…という時にはうってつけなので、夜食代わりについつい食べてしまいます^^;
台中の銘菓ということで、お土産用に買っていくことが想定されているのですが、僕はお土産にするのは躊躇してしまいます。
なぜかというと、この太陽餅、少し食べにくいんです。
写真からも少し伝わるかと思いますが、生地がボロボロと崩れやすくなっているんですね。
なので、太陽餅を食べるときはティッシュペーパーや新聞紙などを広げて食べるか、もしくはゴミ箱を足元に置いて、その上で食べるかという方法が必要になります。
(僕は後者の方法が多かったのですが、歳を重ねると少し恥ずかしくなってきましたので、最近は前者です^^;)
最近ではしっとり生地の太陽餅も出ているようなので、必ずしも生地がボロボロこぼれることはないようですが、これもまた太陽餅の醍醐味だと思います。
インスタ映えはしませんが、ほのかな甘さを欲した時には、初めてなのに懐かしい太陽餅、記憶にとどめてもらえたら嬉しいです!