が、通っぽく、本当に美味しいものを食べるならどこへ行けばいいでしょうか?
もちろん、ハイパーシティ・台北にはあらゆる「美味いもん」が集まっていますが、伝統的な美味しいものを食べに行くのであれば、それは「台南」と相場が決まっています(言い過ぎていたらゴメンなさい)
台南へは台北駅から「台灣高鐵(台湾新幹線)」で約2時間、そこから台南の中心地まではバスで約30分、在来線で約20分ほどで到着します。
ちなみに、関空からの場合、中華航空(China Airline)が週2便、台南空港への直行便を飛ばしています。
台南は台湾島の南部に位置しますので、気候帯としては「熱帯地域」に属します。
なので、フルーツの一大名産地となっていますので、美味しいフルーツがたくさん、しかもリーズナブルに食べられるのですが…
今回、記事にしたいのは台南グルメの「小吃(シャオチー)」たちです!
「小吃」というのは、ちょっとした小皿料理といいますか、伝統的なファーストフードといいますか、気軽にさっと食べられる料理というようなジャンルのグルメです。
そんな「小吃」のなかで今回取り上げたいのは、「度小月」、「周氏蝦捲」、「富盛號」の3軒です!
在来線の台南駅からだと、「度小月」と「富盛號」までは歩いて約15分で着きます。
「周氏蝦捲」はタクシーで約15〜20分というところですが、ここは本店がある場所で、台南駅の周辺にも支店がいくつかあります。
公式ウェブサイトを見ると、高鐵の台中駅構内にも支店がある…台南まで行かなくても食べられる、というのは内緒です^^;
あ、それと、今回のグルメも、見た目…
実は、「度小月」も台北にたくさんの支店がありますから、台南に行かなきゃ食べられない、というわけではありません^^;
有名なところでは、世界的な小籠包レストラン「鼎泰豐」がある「永康街」というところにもありますし、実は桃園空港の中にもあります^^;
ですが、台南のお店は伝統的な建造物のすぐ近くにお店があって、「古都・台南」の情緒のなかで料理をいただくことができます!
このローカル感!オープンテラス!良くないですか⁉︎
そして、このお店の名物が、「擔仔麵(dan zi mian, タンツーミェン)」です!
写真だと分かりにくいかもしれませんが、全体的な量は少なめです。お吸い物?っていうぐらいのお椀の大きさです。
薄めのかつおダシのスープの中に、柔らかめの麺、エビ、豚の味付けひき肉、魚のつみれ団子、黒っぽい色の「滷蛋(ルータン)」という、茶葉や漢方などで煮た玉子、少々のパクチー(香菜)が入っています。
ちなみに、「擔仔」というのは、肩に担ぐ天秤棒のことをいいます。
天秤棒の両端に、麺とスープと具材などを入れて売り歩いたことからこういう名前がついたとかつかなかったとか…^^;
これで50元、日本円で約180円!
安いですけれど、分量からいうと少し物足りないかも…
でも、あっさり目のスープながら、具材はそれぞれ味がしっかりついていて、ちょっとした料理ですけれど、いろんな味が楽しめますよ!
続いては、台南の中心地からは少し西側・海側に離れた「安平(アンピン)」というところにある「周氏蝦捲」の「總店(本店)」に行ってみます!
この「安平」というところは古くからの港町で、今から約500年ほど前にオランダが台湾統治の足がかりを築いた場所だったり、中国の明朝の鄭成功が「反清復明(清朝を倒して明朝を復興する)」の拠点にしたりした伝統ある場所です。
港町ということで、海産物が豊富に獲れるわけですが、そのなかで「エビ」を使った料理として有名なのが、「蝦捲(xia quan,シアチュエン)」です!
この左上の揚げ物っぽいのが「蝦捲」です!
中はこんな感じ…
エビをミンチ状にした、と言ってもほぼエビの形状が残っている程度に粗挽きのミンチになったものとネギを混ぜ込んだものをパリッとあげているものになります。
これを甘辛い醤油ベースのタレにつけて食べるのですが…
(エビ料理では王道すぎて言っちゃいけないやつです、はい…)
エビ以上にエビの食感がしっかり出ていて、みずみずしささえ感じます!
外パリパリの中プリプリの食感が楽しすぎて、もういくらでもいけちゃいます!
プリプリなのでカロリーゼロ!…ではありませんが、見た目よりもさっぱりして食べやすいですよ!
そしてそして、最後にオススメしたいのが、「富盛號」というお店の「碗粿」という料理です!
お店は細い路地を通って行きますが…
お店自体はとってもキレイ!
でも…
その疑問、僕も長い間、ずっと感じていました。
「碗粿」はいわゆる「標準語」では、「wan guo(ワンクウォ)」と読みますが、こういう発音をしてもまず通じません。
これは、台湾の人たち、特に台湾南部では日常的に使っている「台湾語」の発音で「ワーグイ」と読みます。
僕は中国語はそこそこできますが、台湾語はなかなか身につかないまま今まで来てしまったので、このあたりがなかなかハードルが高く、存在は知っていたのですが、長らく食べたことがありませんでした…
でも、台南に住む友人が「これはぜひ食べて欲しい!」と熱く勧めてくれたので、昨年、初めて食べに行ったんです。
で、出て来たのが、こちら!
はい、せ〜の…
見ただけではどんな料理かわからないですよね^^;
これは、日本でいう「お餅」の中に、豚肉や椎茸、エビ、たけのこなどの具材が入っていて、それをお椀に入れ、上から甘辛いタレがかかっていて、そのビジュアルがこういう仕上がりになっているんですね。
具材たっぷりの豚まんの皮がお餅で、それに甘辛餡をかけた感じ…と言って、伝わるでしょうか^^;
このビジュアルのものを、お箸で割りながら食べるのですが、一口、食べてみると…
(う〜ん、語彙力…)
入っている具材からあらゆる旨味が出てきていて、しかもそれが甘辛いタレとマッチして、さらにモチモチ食感がいいアクセントになって…
実は、上に挙げた「擔仔麵」を食べた後に行ったのですが、それでもペロッと食べちゃいました。
胃にももたれませんし、ちょっとした分量ですが、一つ30元、約110円!
未知の世界に飛び込むのも大切だなと感じた一品でした。
台湾にはまだまだ、日本ではお目にかかることのないグルメがたくさんあります!
ぜひぜひ、機会を見つけて、足を運んでみてください!