「発信」のハードルが下がった時代だ.
ブログを始めたければ「はてなブログ」や「note」,ここ「ALIS」などのプラットフォームがある.
ブログでなくても,TwitterやInstagramなどで短文からお手軽に発信できる.
そうした便利でお手軽な発信ツールが溢れる時代に,わざわざサーバーを借りて,しかもCMS(コンテンツマネジメントシステム)と呼ばれる簡単に記事を更新できたりする機能を使わずに,HTMLとCSSを1から書いてサイトを作る人はどこにいるのだろうか.
ということで,タイトル通り,令和時代にあえてHTMLとCSSを書いて個人サイトを作ることについて語ろうと思う.
まずは,サイトのURLとスクショを以下に貼る.
見ての通り,かなりシンプルだと思う.
初期費用1500円と月額250円払ってロリポップというサーバーを契約し,過去に描いた作品たちをいくつかアップロードし,1からHTMLとCSSを書いた.
正直,CMSを使わずにHTMLとCSSを書くのは大変な面もあった.しかし,ネットを探せばサンプルコードがたくさん転がっているのでハードルは高くはないと思う.例えば,以下のサイトが参考になる.
CSSならば,以下にコピペで使えるサンプルがたくさんある.
「1からHTMLを書いて」と述べたが,作ったサイトの多くはネットからのコピペか,それらを少し改造した程度である.実際に自力で書いた部分は意外に少ない.
技術の進歩による便利なものを使わないのは時代遅れという意見があると思うし,実際自分でも時代錯誤なことをやっているとは思う.
ただ,それ以上に好みの問題がある.WordPressやテンプレートが嫌いなわけではないが,「完成され過ぎた感」が好きになれない.サイトにオリジナリティを重視するわけではないが,テンプレートを使うと「ツールに使われている感」があると感じる.それよりか最低限の装飾のみの簡易なページを1から作りたかった.
例えば,多くの大学教員は自分の研究室用の情報を公開したり,授業の資料を置いたりするためにサイトを作ると思う.それらを見てみると,「トップページ」「研究内容」「論文一覧」「メンバー」「授業情報」「研究室配属情報」などの情報がある程度で,装飾にこだわったりブログのようなものを載せたりするサイトは少数だと思う.(そもそも大学の先生は研究で忙しくて,サイトの装飾などに時間を割きたくはないだろうが)
ここで,京都大学の認知心理学教授の楠見孝先生のホームページを紹介したい.
アクセスしてもらうと分かるが,装飾など何もない.良さが伝わるかは分からないが,このようなシンプルなサイトが好きで,わたしもそうしたサイトを持ちたくなった,それだけだ.
もちろん広告をつける気もない.それ以前にコンテンツが少なすぎて広告のつけようがない気もするが.
令和時代にあえてこうしたサイトを運営するのもありだと思う.
開設してから3ヶ月が経つ.これからも作品を作り次第,細々と更新していくつもりだ.
よかったらアクセス,ブックマークなどしてもらえると幸いである.