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プロセスエコノミーの不動産への応用

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  • kinjotakashi
  • 2021/11/16 05:13

◆不動産とプロセスエコノミー

 

 

こんにちは。

㈱REGATEの金城です。

 

本日のコラムテーマは

プロセスエコノミーの不動産への応用

です。

 

 

最近巷で聞くようになった

「プロセスエコノミー」

ご存知ですか?

 

これからのビジネスの根幹になってきそうな感じのやつです。

不動産への応用が利きにくそうで知識として取り入れておこうという感じだったんですが、最近新刊で出ていた本を読んだら
「不動産にも活かせるかも?」
と思った次第です。

 

出来る限り分かりやすくまとめてみますので、プロセスエコノミーに興味がある人や今後の不動産業界に興味がある人はお時間を取って読んでみてください。

 

不動産以外の業種の人にも何かしらのヒントになりそうなので頑張って最後まで読んでいただきたいです。

Content image

 

 

 

 

◆プロセスエコノミーとは?

 

 

プロセスエコノミーって何ぞや?という人に向けてちょこっと解説します。

 

スマホの普及で人々が情報に触れる頻度がめちゃくちゃ上がりましたね。

 

そのおかげで新しい情報や最新の技術はすぐに全世界でコピペされるようになったので、サービスや商品のクオリティが上がりました。

 

逆にサービスや商品のクオリティだけでは差別化が図れなくなってきたのが現代です。

 

 

わかりやすく言うと料理のレシピや調味料の内訳が誰でも見れるようになり、昔のように美味しくない定食屋さんは無くなって、ほとんどの定食屋さんの商品はある程度のレベル(満足できる味)に達しています。

そのおかげで定食屋さんの味の当たり外れがなくなってきたんです。

 

また、このレシピの共有化によって家庭でもちょこっと工夫をすれば美味しい料理のアレンジができるようになりました。

 

掃除機や冷蔵庫などの家電なんかでも同じことが起きています。

どこのメーカーでもある程度の合格ラインをたたき出すので、昔のように国産メーカーじゃなきゃダメ。という市場ではなくなりました。

 

このように商品やサービスのクオリティが均一化されてきたので、商品やサービスだけで他社との差別化を図る事が出来なくなってきました。

 

そこで注目され始めたのがプロセスエコノミーなんですね。

 

文字の通り「プロセス:過程」を売って商品の差別化を図る時代になってきたというわけです。

 

 

例えば今ままでは完成されて発行されたものを商品として売っていた漫画の世界。

商品が完成して売出しされるまで売上は上がらないし、売り出した商品が売れるかどうかも売り出すまではわからない世界でした。

 

これがプロセスエコノミーを取り入れると、売れっ子の漫画家さんの製作中の漫画を描いているシーン(動画)を売ったり、それを仕上げて完成させるまでの過程を販売したり。。。

はたまた一つの商品の背景や描き込みをファンやフォロワーさんに手伝ってもらいながら一緒になって販売までの過程を売ったりという感じです。

 

 

このプロセスエコノミーのいいところは「商品にする前に売上が上がる」ということだけでなく、

「制作過程を買ったファンは完成した商品も買う」という好循環が生まれる。
結果として商品だけを売る人よりも過程を売る人の方が売上も増すということです。

 

売り出す前に売り上げが上がり、完成後に一定数の売上の見込みもたつなんて

まさに商品を制作するクリエイターには革命的な販売手法と言えます。

 

完成品だけで勝負する時代が終わりを迎え、

商品が完成するまでの過程を売る事ができる人たちが勝ち残れる時代になりそうです。

 

 

ぎゅっとまとめると

「完成品を売るのも大事だけど制作過程も売って完成前から差別化を図ろうよ」

「完成前からファンを巻き込んで売上を作ろうよ」

という感じがプロセスエコノミーです。

 

 

 

◆不動産に転嫁できるか?

 

 

ここまででプロセスエコノミーの概要はご理解いただけたと思います。

 

正直、私はこのプロセスエコノミーの事は結構前から存じ上げていたんですが、この商品の制作過程を売るという事自体が「不動産に馴染まないな~」と考えていたんです。

 

 

だって不動産を売るまでの過程をファンやフォロワーさんと共有?
プライバシー権の侵害とか問題になるよ?

土地を仕入れた業者が分譲して分筆して登記。。。誰が喜んで見ますか?

マンションのデベロッパーが仕入れた土地にマンションの計画を乗せて着工してモデルルームで販売する過程。。。魅力を感じます?

中古の戸建てを売る仲介屋さんとお隣さんとの境界紛争や残債の抹消手続きのどこに面白みがあるでしょうか?

 

 

私のnoteコラムみたいに紆余曲折の仲介の奮闘をストーリーにして楽しんでもらうことはできても

そもそも世界に一つしかない不動産を商品にして人から人に繋げる仕事なので、プロセスを第三者に売るというような概念が馴染まないと考えていたんですね。

 

一回の契約で売り出す商品が世界に一つで、買ってくれる人も世界に一人(共有は除きます)しかいない。

つまり売買のプロセス自体もこの世に一つだし、売る人と買う人のほとんどは個人の方。

なのでプライバシーの配慮なども考慮するとどうしてもプロセスを商品にするということに直結しません。

 

こんな感じで

「不動産にはプロセスエコノミーは無理かな~」

決めつけてしまっていました。

 

 

プロセスエコノミーは完成前に売上が立つということや、完成後の売上が一定数確保できるというメリットが強いのでそこばかりに注目したので

「不動産には難しいかもな。」

という答えになったんですが、今回この本を読んでみて視野?視座が変わって

「不動産にも応用できそうじゃん?」

と考えるようになりました。

 

 

 

◆不動産の商品がなにかを考えた

 

 

不動産ってその“モノ”を売るというよりも営業してお客様を成約に導く「担当者」が商品なんですね。

不動産自体のプロセスは売れなくても、その担当者の成長過程や売買に至るまでの担当者自身のプロセスは商品価値としてあるんじゃないかと思ったんです。

 

 

漫画家さんが製作中からファンを巻き込むのと同じように

不動産の仲介営業マンが

・普段どういう考えで

・どのように物件の調査や査定に取り組んでいるか

というプロセスを公開して、その担当営業マンのファンを作る。

 

そしていざ相続とか何かしらの不動産売買のきっかけが起きた時に

「あ。あの人に相談しよう」

と思えるようになっておくということです。

 

 

プロセスエコノミーの本質とは少し違うかもしれませんが、不動産売買のきっかけが生まれる前から

「不動産のことならあの人に聞いてみよう」

というファンを作っておくことが重要になるだろうなと考えた次第です。

 

不動産の売買はほとんどの人にとって一生に一回あるかないかの大きなイベントです。

 

日常生活に馴染みがなさすぎるのでいざ

“売りたい”“買いたい”

という時になってから不動産屋を探しても

「あれ?この人で大丈夫?」

「なんかこの人嫌だ」

「担当変えてほしいな」

というようなすれ違いが多々起きています。

 

 

そこで不動産仲介の実例や問題の解消法、その不動産に対する営業マンの取り組む姿勢などを事前に知っておくことができれば将来的な見込み客としてのファンを作っておくことができるんではないかな?と思いました。

 

 

◆きっかけを仕込んでおく

 

 

 

少し大雑把にまとめたのでよくわかるようなわからんような内容になってしまいましたが、これが今の段階で私が考えているプロセスエコノミーの不動産の応用です。

 

 

商品を売り出す前から売上を作ろうとすると無理ゲーでしたが、

不動産を「売る」「買う」というきっかけが生まれる前からお客様の委託先の候補として認知してもらうことに着目すると、スルスルとアイディアが生まれてきました。

 

何かを制作するクリエイター以外にも考え方と応用次第でプロセスエコノミーが転用できそうですね。

 

とりあえず私は今後の不動産業界を生き抜く上で頭の片隅にこの考えを残しながら戦略を立てていこうと思いました。

 

また何か面白い思いつきがあれば共有しようと思います。

 

 

あ、ちなみに私が不動産仲介で奮闘しているストーリーをドキュメント形式で面白おかしく綴っているnoteコラムはこちらです。

ご興味がある方はぜひお読みください♪

noteコラム不動産仲介奮闘記

 

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実需不動産〜軍用地、1Rまで幅広くカバー。沖縄県南部の不動産屋さん

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