よく情報発信してる人っていいますよね。
「今こそ先行者利益を!」
とか、そういうのです。
要は、「いち早く飛びついて特権的地位を手に入れましょう!」と言いたいのだと思います。
ただ物事には常に両面があり、先に飛びついたせいで大ダメージを食らうという場合もあると思うんですよね。
こうした場合は、先行者不利益なんじゃないかと思います。
その失敗例を参考に後発が成功するってことも、もちろんあります。Appleの音楽配信以前にもmp3.comとかいろいろな音楽配信のビジネスがあったけど結局どこ行ったの?ってなってしまった。
で、Appleはちょうどいい時期に音楽配信を始めて、もはや物理CDが売れない時代になってしまったわけです。
ただし、先に飛びついたせいで、失敗という学習を体験できるというのはメリットと言えばメリットです。だから挑戦するのは悪ではないですね。
問題は、自分の体力がほとんど無くなるようなダメージを受けない範囲で先行者利益に挑戦するのがいいのではと個人的には思います。
体力全部を無くしてしまうようなリスクは取るべきじゃないと思いますね。
そして見方を変えて、情報発信者が「先行者利益!」と訴える理由を考察してみましょう。
それは「じっくり考える隙を与えない」ということです。要は、「先行者利益を獲得しよう!」という言葉に脊髄反射してくれるのを待っているのです。
じっくり考えると「なんかこれおかしいよね?」とか思ってしまうために反応が悪くなってしまうんです。
だから先行者利益という言葉を上手く利用するんですね。
とは言え、こうした商売をしてしまうと焼き畑農業的になってしまい、信用が得られないため、社名を頻繁に変えたりとか気苦労が多く、広告で訴えているような悠々自適な生活を、発信者自身が送れていないという皮肉もあったりします。