ウクイライナ危機が高校生に与えている影響について
選挙権が18歳に下げられてから高校生の政治意識に変化が見られた。そして、今回のウクライナ危機でそれが決定的になっている模様。
「イザとなったらランクの上の大学にいたら戦場に送られるのが遅れるよね?」
と言っている。第二次世界大戦時の学徒出陣のことを想起しているのだろう。確かに武器を開発して製造する頭脳を持つ学生を簡単に戦場には送らないだろう。
今までは
「授業をちゃんと聞いて宿題やってりゃ、そこそこの大学に合格できるよね?」
と呑気だった生徒も今は流れが変わった。
「頭が空っぽで元気なだけだと戦場に送られてしまうがな。死んでまう!」
と慌てているのだ。
今までも遊び惚けている生徒は就職がうまくいかず生活苦に陥っていた。しかし、今回は戦争だから生活苦どころか命の危険がある。生き物の本能が発動しているらしい。もはや、有名アニメや俳優がマスコミを使って宣伝しても集客は難しいに違いない。「無料」や「返金保証」などというキャッチコピーにひっかかる生徒も減るだろう。
何しろ、命に関わるのだから真剣だよ。
部活動「全員加入」なぜ 生徒の自由では?
「強制」撤廃求め署名活動
中学校や高校で生徒に部活動への加入を強いているケースがあるとして、一般社団法人「日本若者協議会」(東京都)が、「強制加入」の撤廃を求める署名活動を展開している。「部活動によって他にやりたい活動を諦めなければならない生徒がいる現状を、なんとか変えていきたい」と訴え、ウェブサイトで賛同を呼びかけている。【毎日新聞東京社会部/千脇康平】
今回の戦争は「民主主義諸国VS専制独裁国家」の構図。ロシア、中国、北朝鮮などでは独裁者の批判は出来ない。国民が自由にものを考えたり発言することは許されない。
「日本はそんな国にしたくない!」
と叫ぶ高校生は多い。そして、気づき始めている。日本はどうなのか?
保護者はよく
「宿題をたくさん出してください」
と言う。でも、考えて欲しい。学校内ならともかく、帰宅してから何をどれだけ学ぶかは生徒の自由ではないのか?
生徒の中には数学オリンピックで優勝したり、数学検定で1級に合格する生徒もいるだろう。四日市高校に合格できる生徒と、分数の計算もあやしい生徒に同じ宿題をさせるのはおかしくないのか?
部活は自由選択のはずなのに、現実には「強制」になっている。こんながんじがらめの制度にしておいて自由主義国と言えるわけがない。
日本の高校生は、同じ服を着て、同じ靴を履いて、同じ髪型をして、同じ鞄を持って、同じ教材で、同じ授業を受け、同じ宿題をする。なんだ、これは?そして、長時間「クラス」という空間に閉じ込める。日没まで学校で部活をすることを強制する。まるで、収容所だ。
そういえば、私がアメリカの中学生に日本の学校の写真を見せたら
「これは刑務所か何かの写真か?」
と尋ねられた。アメリカでは全員同じ服という集団は、囚人か軍人くらいなのだ。
欧米諸国は日本を民主主義国家と思っているのか?本音は違うと思う。
学校では教師が口だけで
「多様性を尊重しよう」
と言いながら、やっていることは真逆の超画一的な生徒の強制。先生独裁国家だ。
その欺瞞に生徒たちは気づいている。
1,部活動の自由化
2,ブラック校則の全廃
3,制服廃止
4,クラス制度の解体
最低でも、この4点を早期に実現しないと日本の学校はイジメが蔓延して救いようがなくなる。そして、ここ三重県の場合は左翼教育は生徒たちにとって迷惑でしかないことを教師の方たちに知ってもらいたい。民主国家には全体主義的な教育は馴染まない。
皇学館大学助教授 松浦光修(まつうら・みつのぶ)
日教組組織率全国一位の三重県
日本人の心のふる里とも言われる「お伊勢さん」の地元の三重県が、じつは広島県にまさる日本一の偏向教育県であるということは、本年五月三十日付の産経新聞第一面で示唆され、『正論』七月号の「全国高校教育偏向度マップ」で、統計的に指摘されたころである。