「天才」は、学校で育たない

「京医４名、阪医4名合格講師」による受験対策講座（476)

　学校革命＝スクールレボリューション（１６７）＝

〇「天才」は学校で育たない

　汐見俊幸さんの『「天才」は学校で育たない』（ポプラ新書,2017)を読みました。今の学校は、「平均的な能力の底上げ」と、大人から見た「年相応の学び」のために、個別の可能性子育てを封印してきた。そのため、従来のシステムでは、新たな提案をする力を育むには不十分である。
　もともと教育は学ぶ人が教える人を選び、お願いして師弟関係を結ぶことで始まる行為であるという性格が担保されていなかったことである。そのため、子ども本人の強い意志がない。

　日本の学校は「従うことを教える場所」に成り果ててしまっている。

「先生の言うことをよく聞いて、いい子でね」

　という言葉が現実をよく表している。でもね、コレ間違いだよ。坂本龍馬は、日本国中を歩き回って自分の師を探しまわった。教育とは、そういうモンでしょ？

　「師」と呼べるほどの人物って、そんなにいないよ。日本全国に学校を作って“教師”を配置しようとしたから、師という名に値しない人たちが教壇に立っている。生徒は正直だから、そんな人を師と認めないよ。

　「学ぶ人が教える人を選び、お願いして師弟関係を結ぶ」という教育の原則を無視しているのだから、うまく行くはずがないでしょ。お願いしていないのに、勝手に師を決められて教室という空間に閉じ込められて服従することだけを教えられる。「やってらんない！」となるのも当然だよ。

　アメリカの学校のように、午前中だけとか午後２時くらいまでで生徒を学校から解放してやる必要がある。塾の方が「学ぶ人が教える人を選ぶ」原則が守られているから、まだマシ。

　Japanese schools have become "places that teach obedience.
The phrase, "Listen to your teacher and be a good boy or girl," is a good example of this reality.
　This is a clear indication of the reality. But this is a mistake. Ryoma Sakamoto walked all over Japan looking for his teacher. Isn't that what education is all about?

　There are not so many people who can be called "masters. Because they tried to build schools and assign "teachers" all over Japan, there are people who are not worthy of the name "guru" standing in the classrooms. Students are honest and will not accept such people as teachers.

　Since they are ignoring the principle of education that "the learner chooses the teacher and asks the teacher to form a teacher-student relationship," it is impossible for this to go well. They are not asking for a teacher, but they are being assigned a teacher on their own, confined to the space of the classroom, and taught only to obey. I can't do this! It is only natural that they would say, "I can't do this!

　It is necessary to release students from school only in the morning or until 2:00 p.m., just like in American schools. Cram schools are still better because they follow the principle of "those who learn choose those who teach.

〇合格実績

２０２３年度　大阪大学「医学部」３名                      　

２０２２年度　京都大学「医学部」 京都大学「経済学部」

２０２１年度　京都大学「理学部」 京都大学「経済学部」

２０２０年度　京都大学「工学部」２名

高木繁美。「高木教育センター」塾長。

　名古屋大学卒業後、アメリカユタ州で中学校教師をした後、帰国。英検１級、通訳ガイドの国家試験、国連英検Ａ級、ビジネス英検Ａ級などに合格。京大二次試験英語８１％の正解率。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」（エール出版）2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。桑名市役所前の塾でも指導中。