「日本の学校教育」がオワコンと言える２つの理由

「京医４名、阪医4名合格講師」による受験対策講座（309)

「日本の学校教育」がオワコンと言える2つの理由　1学級40人なのは「従順な人間」を量産するため

　さまざまな課題、指摘、問題点が噴出している日本の教育。「なぜ」「どのように」「何を」を考えず、新しい用語が飛び交い、その第一人者が現れては消えていくという現状に教育現場は疲れ切っている。日本の教育に欠けていることを、日本と海外の教育にくわしい千代田国際中学校校長の日野田直彦氏が、本当に学校で身につけるべきことや、ミライを担う人たちに向けてのメッセージをまとめた『東大よりも世界に近い学校』から一部抜粋、再構成してお届けします。（日野田 直彦 :千代田国際中学校校長）

　ブラック校則、ブラック部活と言われて久しいですが、例によって日本では改革などありえず何も変わりません。しかし、世界は動いているのです。

　中学校や高校で髪型から靴の色まで押し付ける校則があるのは、規則で縛りつけられることに慣れさせて、規則を守り、上に逆らわない従順な人間をつくるためであることは明らかです。

　しかし、そんな愚かな制度を維持しているのは日本の学校だけ。日本が求める人材とそのための学校は、世界のそれとは大きなちがいがあります。私はアメリカの中学校で教師をしている時に痛感しました。

「日本の学校教育の中からは、スティーブ・ジョブズは生まれない」

　今の日本は、学校のせいで集団自殺をしている最中です。中国に追い抜かれ、韓国に追いつかれても目覚めないのです。このままでは、後進国の仲間入りも近いでしょう。制服廃止、強制部活廃止、校則全廃。そんなことは世界中の学校では当たり前のことで、日本は５0年ほど世界の流れから取り残されています。

　「失われた３０年」ではなく、学校は「失われた５０年」です。

　It has been a long time since people have been talking about black school rules and black club activities, but as usual in Japan, there is no reform and nothing changes. However, the world is moving.

　It is obvious that the reason why junior high and high schools have school rules that impose everything from hair styles to shoe colors is to make students get used to being bound by rules and to create obedient people who follow the rules and do not disobey their superiors.

　However, only Japanese schools maintain such a foolish system. The human resources that Japan seeks and the schools for them are very different from those in the rest of the world. I became acutely aware of this when I was a middle school teacher in the United States.

I realized that "Steve Jobs will not be born out of Japanese schooling.

　Today, Japan is in the midst of committing mass suicide because of its schools. We will not wake up when China overtakes us and Korea catches up with us. If this continues, we will soon join the ranks of the backward countries. Abolish uniforms, abolish compulsory club activities, abolish all school rules. Such things are commonplace in schools around the world, and Japan has been left behind in the global trend for about 50 years.

　It is not the "lost 30 years," but the "lost 50 years" for schools.

２０２３年度　大阪大学「医学部」３名                      　

２０２２年度　京都大学「医学部」 京都大学「経済学部」

２０２１年度　京都大学「理学部」 京都大学「経済学部」

２０２０年度　京都大学「工学部」２名

高木繁美。「高木教育センター」塾長。

　名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検１級、通訳ガイドの国家試験、国連英検Ａ級、ビジネス英検Ａ級などに合格。京大二次試験英語８１％の正解率。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」（エール出版）2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。