教育・子育て

「ワクハラ」と「真鍋さんのスピーチ」について

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  • kyoudai-seven
  • 2021/10/11 00:18

 

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 日本でも、ワクチンパスポートを導入したらどうかという話が出てきている。しかし、ちょっと待ってほしい。すでにワクチン・ハラスメントは深刻な状態なのだ。

 

【ワクチンを受けたくないが、職場で強要されている】 

【アレルギー体質だと言っても、信じてくれない】 

【組織の中で受けていないのは自分だけで、周りの目が恐ろしい】

【もし集団感染が起こったらお前のせいだ、と言われた】 

【医療人として失格だとなじられた】 

【周囲の目が急によそよそしくなった】 

【毎日、上司から人格を否定するような言葉を投げかけられている】

【接種を拒否することは許されない、との指示書が回ってきた】

 

 こんな状態でワクチン・パスポートを導入したら、ワクチンを打たない人は職場に居られなくなる。日本は“同調圧力”が異常に強い国なのだ。

 

 先日、米国籍の日本人がノーベル賞を受賞した。その時にユーモアのあるスピーチをして笑いをさそった。

 

 ノーベル賞受賞後の5日、所属するプリンスントン大で会見を開いた真鍋氏。記者から米国籍を取得した理由を問われると、日本では周囲との「同調」が求められるのに対し、米国では周りを気にせずやりたいことができるから、などと回答。そして、こんなコメントも残した。

 「日本に戻りたくない理由の一つは、周囲に同調して生きる能力がないからです」 

 この発言に、会場では笑いが起こった。

 

 しかし、私は笑えなかった。日本の学校は、みんな同じ制服を着て、同じような靴を履いて、同じような髪型をして、同じ鞄を持って学校に行く。

 

 アメリカで教師をしていた私は、この状態が極めて「異様」に感じる。アメリカにはクラスという単位がないし、クラブという制度もない。同じ空間に「デキスギくん」と「ジャイアン」を1日中閉じ込めたらイジメが起こるに決まっている。

 

 なぜ、こんな異常なシステムが続くのか理解に苦しむ。実際、イジメによる自殺が多発している。対応できない生徒たちの不登校が増えている。ブラック部活、ブラック校則と言われながら、どうして改善できないのだろう。

 

 何人死ねば気が済むのだろう?

 

 西洋やアメリカではワクチン接種の運動が起こっている。マスクでさえ強要するのは人権侵害だと騒ぐ人がいる。日本人は

「多様性を尊重しよう」

 と、口では言うが現実には決して多様性を受け入れようとしない。法律で決まっているわけではないのだから、まずは学校を変えるべき。

 

1,制服廃止。髪型自由。クラブは強制ではなく自由にする。

2,クラスは廃止してアメリカの中学校のように授業毎に生徒が移動する。

3,校則は全廃。

 

 どうして、こんな当たり前なことが出来ないのだろう。ノーベル賞を受賞した真鍋さんでなくても

「こんな国に居られない!」

 と、脱出したくなるのは当たり前ではないのだろうか。下着の色のチェックなど人権侵害も甚だしい。

 

 日本という国は、スペイン人やポルトガル人がやってきた戦国時代。アメリカの黒船がやってきた明治維新。戦争に負けた第二次世界大戦後。そういう外圧がないと何も変えられない国のようだ。残念。

 

 韓国や中国に追いつき、追い越されつつあるのに、何もできずに二流国から後進国に転落しつつある。今のままでは、頭脳の流出だけではなく、優れたアスリートもアーティストも、全ての分野の優れた人たちはこの国から出ていくだろう。

 

 これは、予想ではなく現在進行形で起こっていること。私が指導させてもらっている優秀な生徒の子たちは、

「日本は好きではない。他の国に行きたい。できれば、アメリカ」

 と、言っている。少子化で若者に重税感が広がっている。日本に住みたい理由がなくなりつつある。東大や京大は「特色化選抜」のような制度を始めて、従来の制度からはみ出した生徒を救い上げようとし始めている。

 

 「落ちこぼれ」ばかりに目を奪われているうちに、「浮きこぼれ」た子たちの不満が爆発していることに教師も政治家も気づいていない。教師、教育委員会、文科省といった公務員には現状打破は出来ないから政治家が動くしかないのだけどね。

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名大卒業後ユタ州の中学校で教師をし帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、ビジネス英検A級などに合格。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露。「私の京大合格作戦」2022年度版に紹介されています。

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