英語免許状を所有する教員 わずか7.5%
小学校では、英語教育を学級担任が行っているケースが多い。文部科学省は、英語の授業を担う教員に「中・高等学校英語免許状」の取得を促している。しかし、この資格を持っている教員は全体の7.5%で2万3080人。前回調査時の6.3%よりも改善されたものの、決して高い水準とは言えないという。
中学校の英語教師については、英検準一級程度以上を取得しているのは40.8%、高校では74.9%で、政府が以前に目標としていた「中学校で50%以上」、「高校で75%以上」には届かなかった。文部科学省は「生徒の英語力向上には、英語による言語活動時間と教師の英語力の2つが影響を与える」としている。
私の塾によく「小学校から英会話を習っていました」という生徒が来てくれるが、中学校に入学すると中学校から英語を始めた子にあっという間に追い抜かれていくケースが多い。世間の人だけでなく文科省も教育委員会の人も教師も「早く習えば英語は身につく」と安易に信じているようだ。
それは間違いです。
誰でも小さい頃から習ったら歌手になれますか?早く習えば誰でも画家になれますか?少し考えれば分かること。それに、小学校では9割の先生は素人の先生が教えているわけです。中学校や高校でも英検準1級の先生が4割、7割。
私の指導させてもらっている高校生の子は、英検準1級に合格した子が過去にいくらもいました。つまり、高校の英語教師の3割より上で、6割ほどの教師と同レベル。英検1級を所持している教師の割合は公表できないほど低い。
これは英語だけに限ったことではありません。他の科目も部活も同様です。教師はアマチュアなのです。プロではありません。野球のルールを知らない野球部顧問なんで日本全国にいくらでもいます。
ですから、正直に「私の手に負えません」と白状して生徒を解放してあげてほしい。教える力がないので狭い空間に縛り付けて優秀な生徒の才能の芽を摘むのはやめてあげてほしい。午後3時に授業が終わったら、あとは各自自由に自分の才能が伸ばせるのは人間としての当たり前の権利ではないでしょうか。