4人目の、京都大学「医学部医学科」合格者について
昨日、京都大学の合格発表がありました。4人目の京都大学「医学部医学科」の合格者がでました!京都大学「経済学部」、名古屋大学「経済学部」の合格の報告もありました。
京大医学部を卒業したら、京大病院のお医者様になり研究者の道を歩むことになります。京大医学部の教授なんて人と知り合う機会なんて普通ありませんよね?そんな優秀な子がどんな英作文を書いているのか、なんて知ることができるのは極めて限られた人だけだと思う。
定員が100人なんだから、単純平均で各県2名。でも、合格者はほとんどが都市部に集中しているので三重県なんてレアすぎて四日市高校でも数年に一人しか合格しない。
私も、9年前に最初の合格者が出た時はビビリました。四日市高校に在籍していた頃は、上位の1桁順位にいる子なんて化け物だと思ってましたから(笑)。でも、アメリカで教師をやって、帰国後に英検1級、通訳ガイドの国家試験に合格し、実際に京大の二次試験で8割を超えたころ
「今なら医学部医学科受験生の英語指導もできるかな」
と思いました。
数学も京大二次で7割とれていたので医学部以外の京大受験生の指導をさせてもらっています。でも、医学部医学科の受験生を指導してみたら3年生の初めまでなら指導可能でしたが、受験直前には時間制限をすると負けました(笑)。私は還暦で体力負けです。計算の正確さとかスピードでは敵いません。
しかし、英語はさすがに負けませんね。なぜなら、いくら頭が良くても高校生では経験値が足りないのです。私は30年も京大過去問を読み続けているので、よく出題される哲学、医療、ITなどの話題をひととおり知っているわけです。博学と言ってもいい。しかし、現役の高校生にはそんな広範囲の話題についていくのは不可能なんですね。
ただし、医学部に合格していく子たちには共通点もありました。それは、個人主義なんですね。
「分かるヤツだけ、分かればいい」
という、他人に理解を求めないわけです。ですから、学校の授業が役立たないと判断したら内職したり登校拒否になったり。担任や教頭が何を言っても気にしません。
当塾に申し込んできた経緯を尋ねると
「YouTube の動画で話されていることに共感したんです」
とか、アメブロやアマゾンの電子書籍などを見てくれた子が多い。実は、私も他人に理解を求めないタイプ。だから、どこか心に響くところがあるみたい。別に意図して心に刺さる言葉を吐いているわけではないのですけどね。意図するとすぐ見破る子たちです。
「京大落ちて同志社に行った英語講師が京大受験生を指導するって変だよね」
とか
「英検準1級の英語講師が、英検1級の帰国子女に高額の指導料を請求してる」
と、事実を口にすると
「何をえらっそうに!!!」
と、誹謗中傷がとんでくるのが今のニッポン。
ところが、京大医学部を受験するような子たちは共通して
「赤を赤と言って何か問題ある?」
と言うのですよ。ちょっと、スタートレックのスポックに似た思考回路。バルカン星人ではないですけどね。感情に負けて叫ぶタイプの子は、頭で勝負する仕事には向かない。モンスターペアレントに育てられた子は見込みがない子が多い。
賢い子は、エビデンスが全てなんです。私を選択した理由は、動画やブログ、ホームページに京大二次試験の成績開示を公開したから。8割超えている証拠を見たから、すぐ信じてくれた。師事してくれた。
楽しいんですよ、こういう子の指導♪表現の微妙な違いを指摘しても、すぐ理解して訂正できる。質問してくる。落ちる子は「赤本の解答は」とか「学校の先生は」とか反論ばかりだし、その反論の根拠がエビデンスではなく知名度とか権威なので指導のしようがないんです。だから、指導していても楽しくない。
脳の柔軟性は、高校生にもなると指導してどうにかなるようなもんじゃないからね。本当に自分の学力を伸ばしたかったら、自分の学力に応じたカリキュラムを作らないと話にならない。でも、落ちる子は学校や予備校のカリキュラムにおんぶにだっこ。それでは駄目なんだけど。