この投稿では以前の投稿でふれた「当たり前をあえて無視する」ということについて具体例を挙げていきます。
だんだんと変な内容になっていきますので、完全に真似をするというよりはエッセンスだけ吸収するような姿勢で読んでもらえれば幸いです。
証券会社では1日に電話する件数の目安というのがあります。
すでにお客さんの口座をたくさん担当している営業マンは大体1日に100件前後までしか電話はできないと思います。
しかし新規開拓をする期間(1~2年目)だと1日に300件ぐらいを求められるかと思います。
証券会社に入社したときに周りを見渡すと、大体皆はこれをどうやって達成するか、もしくは達成した上でそこから何件アポイントがとれたかを競っていました。
私はそれに対して「当たり前すぎてあほらしいなあ」と思っていました。
答えとしては、デスクに座りませんでした。
営業員には会社携帯というものが与えられます。その会社携帯からは、支店のpcで登録した見込み顧客情報(まだ取引がないものの、電話番号などを登録して開拓できるように頑張る対象の情報)が閲覧できます。
ですので、デスクに座らず外出した上で外から電話をかけ続けていました。
場所は、どうしても開拓したい大口顧客の家の前や会社の前で、です。
もちろん立ちっぱなしなので体力的にはつらいです。通りがかる人には冷たい目、怪しい目で見られます。また、充電がなくなるのでバッテリーも必要です。
ただ、私の中では別に「気合でがんばるぞ」という考え方ではありませんでした。
単純に「自分の人生で自由に使える時間のうち8時間という膨大な時間を今日投資するにあたって、最大の結果を出せる行動は何か?」と考えたときに、「特に座る意味のないデスクに座って電話をするよりも、会いたい人に会えるかもしれない場所で電話をするほうが期待収益が高い」という考え方をしていました。
デスクに座っていてもしどろもどろで電話がうまくできない、という人はこのデスク通話の当たり前は無視しないほうが良いです。
逆にデスクに座っていて流ちょうな電話を件数重ねているのになんだかうまくいかないな、そんな人がこの無視をしてみてください。
流ちょうに電話はできるけど外でたちっぱ電話したら人目が気になりそう、という人は今すぐこのページを閉じて日経電子版でも読んでください。