スキャルピングとは、数秒~というきわめて短いサイクルで売買を繰り返すトレードスタイルのことです。場合によっては、爆発的なスピードで資産の増加させることができます。事実、多くのFXの「億り人」がこのスキャルピングで成り上がってきました。しかし、そんなスキャルピングをする上で、一点、注意しておきたいことがあります。それは、FX業者によっては、スキャルピングが禁止行為であるということ。そこで今回は、海外FX業者である「XM」でスキャルピングはOKなのかについて、解説していきます。合わせて、必須の知識である、
・スキャルピングの定義
・気をつけないと「凍結」される行為
についてもご紹介していきます。
XMでは、スキャルピングをしても問題はないのか。それを解説する前に、「そもそもスキャルピングとは何なのか?」という定義について知っておく必要があります。FXにおけるトレードスタイルは、以下の4つに分けることができます。
・長期投資:数ヶ月~数年単位のサイクルでポジションを持つスタイル
・ポジショントレード:数ヶ月~数週間のサイクルでポジションを持つスタイル
・スイングトレード:1日~数週間のサイクルでポジションを持つスタイル
・スキャルピング:数秒~1日のサイクルでポジションを持つスタイル
為替レートは短時間では大きく動かないので、スキャルピングでは1回当たりに獲得できる利益は少なくなります。しかし、1サイクルの時間が短いので、回転数をあげることができます。これによって、腕の立つトレーダーであれば、長期投資やスイングトレードなどよりも、はるかに多くの利益を得ることができるのです。また、獲得pipsからいえば、スキャルピングは5銭(5pips)程度の利ざやを抜きにいくスタイルと言うことができます。もちろんこれは通貨ペアやボラティリティによって変わってきますが、どんなに大きく獲得したとしてもぜいぜい10pipsほどまでに収まるでしょう。では、XMで「スキャルピング」をすることは問題ないのでしょうか。
結論として、「XMはスキャルピングOK」です。どれほど高回転のトレードで、どれほど小さなpipsを抜こうとも問題ありません。本来、いつポジションを持ち、いつ決済するのかは自由なはず。なので、「スキャルピングできるなんて、当たり前じゃないの?」と思われるかもしれません。その感覚、よく分かります。しかし実際には、多くの国内FX会社がスキャルピングを禁止している現状があるのです。たとえば、国内最大級のDMM FXでは、「短時間での注文を繰り返し行う行為」を約款の禁止事項としています。DMM FXだけではなく、多くの国内FX会社が、スキャルピングを禁止しているか、グレーゾーンな行為と位置付けています。FX会社が行う「カバー取引」という措置が間に合わず、FX業者側が損をしてしまう可能性があるからです。このためスキャルピングを生活の糧とするトレーダーは、
・XMのような海外FX業者を利用する
・スキャルピングとデイトレードの中間のようなスタイルを採用し、ギリギリのラインを攻める
という対応をしているのが現状です。トレーダーから「負けているときは何も言わないのに、勝ち出すとスキャルピングを理由に口座を凍結される」と指摘されている国内FX会社もあります。XMの「スキャ完全OK」は恵まれた環境だと言えるでしょう。
XMでは、EAを使った自動売買を行うことができます。そして、先ほどお話したように、XMはスキャルピングを禁止していません。これはどのようなことか。つまりXMでは、「EAを使ったスキャルピングが可能」なのです。これを実現するためには、MT4というトレーディングツールを使えるFX会社でなければいけませんが、XMはその条件を満たしています。EAを使ったスキャルピングをするには、持って来いの環境です。EAトレードを覚えれば、仕事中も、寝ている間も、遊んでいる間も、EAがせっせとあなたのために働いてくれます。スキャルピングは集中力と時間を消耗するトレードスタイルなので、いずれEAに移行することを目標にしつつ、XMを使い始めるのがおすすめです。
そもそもXMには、以下の3つの口座が用意されています。
・スタンダード口座
・マイクロ口座
・ゼロ口座
トレーダーは、このうちの1つ、もしくは複数を選択することができます。スタンダード口座はその名前の通りもっとも一般的な口座タイプで、スプレッドはごく標準的であるものの、「XMポイント」「入金ボーナス」といった豊富なボーナスに魅力がある口座です。マイクロ口座はスタンダード口座とほぼ同じ仕様ですが、1ロット(最小取引単位)あたりの必要証拠金が少ないため、少額から始めるトレーダーにやさしい口座となっています。そして最後のゼロ口座は、スプレッドと取引手数料を合わせたトータルコストがもっとも安い口座。スキャルピングは取引コストとの戦いなので、XMを使うなら絶対にゼロ口座を利用するようにしましょう。ちなみに、それぞれの平均スプレッドとコストは次のようになっています。
・スタンダード口座(平均2.0pips)
・マイクロ口座(平均2.0pips)
・ゼロ口座(平均0.1pips+取引手数料1.0pips相当)
スタンダード口座とマイクロ口座では、必要な取引コストはスプレッド(平均2.0pips)のみ。取引手数料はかかりません。一方のゼロ口座は、スプレッド(平均0.1pips)と取引手数料(10ドル=約1000円)がかかります。この10ドルの取引手数料は、そのままpipsに換算すると、1.0pips相当となります。つまり、ゼロ口座のコストは1.1pips相当(平均0.1pips+取引手数料1.0pips相当)となり、2.0pips相当のスタンダード口座やマイクロ口座の約半分のコストでトレードできることになります。これが、スキャルピングをやるならゼロ口座一択である理由です。
ただし、ゼロ口座の取引コストが優れているのは、あくまでXMの口座の中での話。様々な海外FX業者と比較した場合、ゼロ口座の取引コストは最安とは言えません。たとえば上記で、ゼロ口座の取引コストは「1.1pips相当」であるとご紹介しました(スプレッド+取引手数料)。この考え方をもとに、XMのゼロ口座と、他の海外FX業者を比較すると、次のようになります。
・XM:1.1pips
・Tradeview:0.6pips
・AXIORY:0.9pips
・Titan FX:1.03pips
このように、低コストが売りの海外FX業者と比較すると、XMのゼロ口座は特別に取引コストが安いわけではありません。ちなみに上記はドル円の例ですが、他の通貨ペアにしても、おおむね同じような傾向があります。XMの取引コストは「中の中」といったイメージです。もちろん、スプレッドは相場環境によって変化するものですし、スキャルピングとはいえ1回のエントリーで5pips程度は取りにいくことになりますので、「そんなコンマ何pipsなんて、気にしないよ」という方も多いでしょう。しかし、本当に狭いスプレッドを追求するなら、XM以外の海外FX業者も選択肢に入ってくるということです。ただしその場合には、XMだけのメリット、つまり、
・日本人トレーダーの口座開設者数No.1の安心感
・最低入金額が10,000円~と少額トレーダーに良心的
・新規口座開設で3000円のボーナスがもらえる
などを失うことについても、考慮する必要があります。
XMはスキャルピングOKのFX業者ですが、当然のことながら「何をしても口座凍結されない」というわけではありません。禁止事項に抵触した場合、獲得した利益が無効となったり、出金が拒否されることも考えられます。そうならないためにも、以下の4つ禁止事項に触れないように注意しながら取引していきましょう。
・アービトラージ&異なる口座での両建て取引
XMでは、異なる口座間でのアービトラージ(裁定取引)が禁止されています。これはどのようなことか。たとえば、ゼロ口座でロングポジションを持ち、スタンダード口座でショートポジションを持つこと。これを、同一通貨、同一タイミングにて行えば、紛れもなく禁止事項に抵触します。また同じ要領で、XMとXM以外の業者で、このような両建てを行うことは禁止されています。ただし、XMの同じ口座内、たとえば、ゼロ口座の中だけで両建てをすることは問題ありません。
・グループ内での裁定取引
これは、XMにバレないように巧妙に上記の両建てをしようとするものです。Aグループでドル円を買い、Bグループでドル円を売る、などがこれに相当します。こちらもXMでは禁止行為です。
・ネットワークの遅延などを利用した取引
為替レートが急変動した際などに、ネットワークが遅延することがあります。それを利用し、遅延のないチャートを見ながら、XMの遅延しているレートで「後出しジャンケン」のようにトレードすることは禁止されています。
最後に、XMでスキャルピングをする上で大切なポイントを振り返っておきましょう。
・XMではスキャルピングは禁止されていない
・XMでスキャルピングするならスプレッドの狭い「ゼロ口座」がおすすめ
・ただしアービトラージや遅延を利用したトレードなどは禁止
国内のFX会社で「口座を凍結されないかな……」とビクビクしながらトレードするなら、XMを使って思い切りスキャルピングをしてみてみましょう!最大レバレッジ888倍(ゼロ口座500倍)という規格外のハイレバも、スキャルピングでは強力な味方です。