当記事は、昨年ブロックチェーンエンジニアイベントHi-Ether Tokyo at GMOで私が話した時の内容の要約と趣旨説明です。
要約する理由はいろいろNGがあるからです。素材的な問題なので、内容的には薄まらないと考えています。
トップ画像は、Hi-Etherのために作ったロゴです。
ここの人たちであれば気付く人がいるかもしれませんが、楕円曲線です。ブロックチェーンを図にするとこうなるわけですね。
デザイナーはどちらかというとアナログで、数式でデザインをするという新しい試みができてしまいました。
当日の様子は、こんな感じで、オーディエンスの後ろ姿は、トリミングしています。
題の通り、ブロックチェーンとブランディングの話です。
まず、ブランド・デザインのプロでなく、エンジニアやスタートアップの代表に向けたものです。
まず最初の問いから始まりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー A.1 世界トップクラスは、30兆円程度
※米インターブランド社など世界に認められた指標を持つ会社によって測定
※土地などの資産は含まない金額とあり、いわゆる看板の価値
しかし、インターブランド社はブランディング会社です。そこが決めたスケールは本当に客観的か?というところもあるかと思いますが、IRとしても認められているものなので、一旦、実態は何かに進めましょう。
次の問いは、
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Q2. ブランドの価値の実態は何か?
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A2. 金を使わなくて良くなる。
企業が一番金を使うのは、業態にもよりますが、マーケティング費用、人材費用です。
日系大手企業でも、マーケティングのみで1000億以上使っているところもありますし、人件費は、ヘッドハンターなどを使うほどに高騰します。
規模が、GAFAならどうでしょうか?より大きなマーケティング費用、人件費がかかることが予想されます。
しかし、ここでブランドが効きます。
有名な例で言えば、Googleは、ヘッドハンターを雇わないとされています。
実際、私のいた国々では、中の人が動くことはあると思いますが、外は使っているところは、ありませんでした。
では、どうしているか?
自社のサイトに求人を掲載します。
ブランドがあるために、幸いにも世界中から才能が集まってくると言っていました。
『より高度な人材を言い値で雇える』大きいですよね。
あとわかりやすいのは、全く同じものに、異なるロゴは貼り付けて、どちらが高く売れるのか?というわかりやすい指標があります。
皆さんは、
・3万円の有名ブランドのロゴ入りカシミアマフラー
・1万円の無地ロゴなしカシミアマフラー
ならどちらを買いますか?
精神的に満足するから、前者を選ぶ人も結構いるということです。
だから、ファッションブランドが成立します。
世の中最も機能が高いもの、価格が安いものが選ばれるわけでもない。
『ただ、いいものを作れば、人は勝手についてくる』ということはない
ということが言いたかったわけです。
比較的真面目な日本人経営者やエンジニアは、いいものを作りさえすれば、勝てると考えがちですが、いいものは人の心も掴まなくてはいけない。つまり、良い形で、知られていなくてはいけません。
会ったことのない人にも応援してもらうぐらいでないといけないです。
であれば、規模は小さくてもとにかくわかりやすい自分達らしい個性や旗(=ブランド)を作り、理論・数字度返しで仲間になってくれる同士を探すしかありません。
では:)