メルペイは13日、iOSアプリ「メルカリ」をアップデートしスマホ決済に対応しました。
また、アップデートにともない、これまでサイドメニューや画面上部にあった機能が下部に移動、あわせて「メルペイ」タブが新設されました。
iOS版において、売上金/ポイントの確認や振込申請、ポイントの購入を「メルペイ」から操作できます。
銀行口座を連携すると表示が「売上金」から「メルペイ残高」に変更され、いつでも銀行口座から手数料無料でチャージ可能に。また、売上金の振込申請期限がこれまで「180日間」だったのが「期限なし」になります。
つまり、メルペイにある残高は普通のお金と同じ扱いになったわけです。
メルペイはNTTドコモが推進する非接触決済サービス「iD」に対応したことで、他のサービスのようなスマホ画面をレジで読み取ったり、QRコードを自分で読み取り金額を入力するような仕組みではなく、非接触でiPhoneをかざすだけで決済できます。
これにより、サービス提供エリアを一からはじめることなく、既存のiD決済エリアに乗っかるかたちでスタートを切ることができます。
日本企業でありがちな、自社サービスの囲い込みで遅れをとり自滅するような二の足をメルペイはうまく避けてきた戦略に見えます。後発であるからこそ柔軟な考えから導き出された答えなのではないでしょうか。
今回はメルペイという新しい名称でサービス開始となりましたが、大きな特徴として、レジで「メルペイで」と店員に伝える必要がない点があげられます。
つまり、すでに使われている「iDで」と伝えるだけでOKなのです。
PayPayは「ペイペイで」、LINE Payは「ラインペイで」、楽天ペイは「楽天ペイで」と、それぞれサービスが開始された時点から新しい名称をレジで伝える必要があり、開始当初は混乱が起きていました。
ところが、メルペイの場合はすでにあるiDで決済できるため、このような混乱は起きないでしょう。これは使う側としてはかなり気が楽になり、レジでスムーズに決済できるメリットのひとつと言えます。
最後に、メルペイを日常的に利用する場合は「メインカード」に指定しておくことをオススメします。
メインカードに設定することで、iPhoneでサイドボタンをダブルクリックした際に表示されるApple Payのクレジットカードが標準でメルペイに切り替わるため、画面操作不要ですぐに決済できるようになります。
設定方法は、iPhoneから「設定」→「WalletとApple Pay」をタップし、「メインカード」の選択画面で「メルペイ電子マネー」をタップすればOK。
これでiPhoneのサイドボタンをダブルクリックすると一発でメルペイが起動するようになります。
個人的にも大注目しているメルペイ、ぜひ一度試してみてください。