こんにちは。
突然ですがみなさん、ICOには参加されてますか?
ご存知の方はスルーしていただきたいのですが、ICOとは「Initial Coin Offering」の略称です。
日本語に訳すと、仮想通貨で新しく事業を立ち上げる際に資金を調達する方法のことを指します。
ICOでは、企業が資金を調達するためにトークンと呼ばれる仮想通貨を発行します。
そしてトークンを投資家に購入してもらうことで資金を調達する仕組みになっています。
例えるなら、トークンは株券のようなもので、企業のプロダクトが完成した時に使用できるのです。
さて、ではこのトークンを買って利益を出すにはどうしたら良いでしょうか?
トークンを買ったら、いつかは売るわけです。
とすれば、利益の式は以下のようになります。
利益=取引所に上場後の価格ーICO価格
(*厳密にはこれに売買手数料や、税金がかかってきます)
つまり、取引所に上場したら価格の上昇が見込めるトークンに投資すれば負けないということです!(当たり前)
大事なことですが、ICOの時点ではトークンは取引所に上場していないわけです。
それはつまり、売ることができないということです。
ICOが終わり、取引所に上場した瞬間から売ることができるのです。
これが意味するのは、ICO価格を上回りもすれば下回りもする(損する)可能性があるということです。
ICO価格より下で売るなんてアホがいるのか?と思いますよね。
ICOには、段階が存在します。
①プライベートセール
②パブリックセール
僕のような資金のない一般ピーポーが言う「ICO価格」というのは、②のパブリックセール価格のことを指します。
では、①のプライベートセールとは何か?
それは、資金力のある適格投資家(accredited investor)向けにトークンを売るイベントです。
適格投資家の条件は以下の通りです。
① 現在の年収が20万ドル(約2000万円)以上あり、それが継続できる見込みがある個人。既婚者の場合は、30万ドル(約3000万円)以上の年収が継続的に必要。
② 純資産が100万ドル(1億円)以上ある個人。
※①と②のいずれかを満たす必要あり。
こういったお金持ちなら、リスクの高い投資に理解もあるので大丈夫だろうということらしいです。
プライベートセールは、パブリックセールより前に行われ、上場するまで待たないといけない期間も長いです。
なので、適格投資家だけを対象にセールを行っていますが、ここで重要なのは価格の違いです。
もちろんそれはリスクが高いからなのですが。
これがどういうことを意味するのでしょう?
プライベートセールで買った人は、パブリックセールで他の人がより高い値段でトークンを買った時点で利益が既に出ているのです。
ということは、トークンが上場した時点で利益が出ているので、すぐ売ってしまえば利益が出てしまうのですね。
これが、ICO価格割れ(正確にはパブリックセール価格割れ)を引き起こす要因の一つになるのです。
参考までに、Dfinityという巨額のICOを行う予定の案件を紹介しておきます。
この画像を見ると、段階がいくつにも分かれていることが分かります。
seed round、strategic round、presale roundとありますね。
下に行くほど価格は高くなり、不利になってしまいます。
そして、このICOはパブリックセールはありません(笑)
一般ピーポーには縁遠い話ですね。
では、一般ピーポーはICOを諦めるしかないのか?
そんな悲しいことは言いません。
選別さえすれば、ICOでも利益を出すことができます。
それについてはまた別の記事で書かせていただきます。
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