花巻はホテルが高いので、盛岡に泊まることにしました。
賢治の大地館という食品屋さんは、生産者の見える、よくできたお店でした。
地産池消にも有機栽培にも基本的に賛成なんだと言いながら、彼は苦しそうに呻きました。
しかし、放射能を計測してないなら、食べたくないと言うのです。
ちゃんと測定しているなら、むしろ応援したいとも言ってました。
私たちは自宅ではシンチレーションで測定したノンベクレル食品を、基本的な食材にしています。
グリーンコープという西日本中心の生産物を扱う生協のものです。
詳細な測定値の一覧と一緒に配達されます。
殆どがセシウムについて検出限界値以下です。
すべての核種についてはわかりませんが、セシウムを目安にしています。
たまにお茶などに微量の放射能が出ますが、グリーンコープ独自の出荷基準以下なら出荷しています。
測定していないものは、今の日本、特に東日本では、基本的には危険です。
これは地域を差別したいのではなく、すべて測定するしかないという意見です。
国は本来ならドクロマークのドラム缶に、低濃度放射性廃棄物として入れなければならないようなkgあたり100ベクレルという異常な基準さえ満たしていれば、食品とすることを問題にしません。
本来これは戦争や大事故後の緊急事態でだけごく一時的に認めるとされた値です。
しかし、放射能については10年近く、緊急事態宣言が解除されていないのです。
原発さえなければ、、、、。
賢治の大地は汚染されたのです。
なんだか、余計に悲しくなってきました。
結局、別の店で熊本産のトマトや、アメリカ産のアボカドを買いました。