はいどうも!アルティメットアート屋です!アルティミシアです!結局すべての時間を圧縮して何がしたかったんやあいつは!
というわけでゆかいな色鉛筆講座の後編をはじめましょう。前回の記事を読んでない人はこちらからどうぞ。
必要なもの
・色鉛筆
色数が多くて芯のやわらかいものがグッド。
100均の色鉛筆でもOK。
・紙
やわらかくて厚みのあるものがよい。
(水彩紙、画用紙、スケッチブック用紙など)
・鉛筆
2H~Bくらいがおすすめ
・消しゴム
プラスチック消しゴム
ダイソーの電動消しゴムはすごい
絵が上手くなるために一番大切なことは、楽しく続けられることです。たいして描きたくもない円柱やら果物やらローマの偉人ばかりを無理に描きまくる必要はありません。
そういったデッサンの訓練はいわばスポーツの練習でいえば筋トレに相当するもので、たしかにプロを目指すうえでは必要なことだと言えます。
しかしこれを読んでいる方の大半は甲子園で優勝してプロで活躍しようとする高校球児ではなく、草野球やバッティングセンターでヒットを量産して楽しみたい人たちでしょう。さすらば答えはひとつです。描きたいものを描け。
結局のところたくさん描いた方が上手くなるわけで、楽しめなければたくさん描くのは難しいでしょう。実戦に勝る訓練はありません。アニメキャラでもアイドルでも猫でも新幹線でもキアヌリーブスでも、描きたいものを描けばよいでしょう。つらい練習なんてしなくても、楽しいお絵描きの世界は無限に広がっているのです。さああなたは何を描く?
絵を描くのが得意でない方に案外ありがちなのが、「何も見ずに描こうとしている」というパターンです。これでは絵の上手さ以前に記憶力がむちゃくちゃ必要になるので、満足に描けないのも無理はないでしょう。
できれば実物を見ながら描くのが望ましいですが、生き物や実在しないものなどを描く場合にはなかなか難しいですよね。基本的には写真やWeb上の画像を参考にすることになるかと思います。
はじめのうちは何もアレンジせずに資料をまるまる模写するのが一番簡単ですし、上達にも繋がると思います。
まずなによりも、お手本をよーく観察してください。
「りんごは丸くて赤い」などと観念的に考えてしまってはいませんか?
実際にはりんご一つ一つはそれぞれ違った形をしていて、ひとつのりんごにも赤い部分や黄色い部分など様々な色が存在しています。そういった特徴をよく観察し、少しでも正確に反映することが上手い絵を描く基本です。
アニメ絵を描きたい人もまずはお手本として好きな絵描きさんの絵や資料写真を用意しましょう。ベタ塗りだと思っていた部分にグラデーションがあったり、線の色が違っていたり、細かい部分の形とか、様々なことに気がつくはずです。
そういった部分を観察し、発見していくことこそが上達への近道と言えるでしょう。
但し模写は著作権や肖像権に引っ掛かる可能性もあるので、特に営利目的の利用にはお気をつけくださいませ。
いよいよ制作に入るわけですが、いきなり技術的なポイントを並べても頭に入ってこないと思うので、実際の制作過程を交えて解説いたします。あくまで基礎的な内容ですので悪しからず。
まず下描きをします。今回はHBの鉛筆を使い、Marumanのノートブックに描きました。
下塗りをしていきます。いきなり肌色を塗っていくようなことはせず、紫色で陰影を塗っているのがわかるかと思います。「いつも陰は紫から!」と決めているわけではなく、同じアングルの人物の写真を参考にして色を選んでいます。「今回の写真は眉間の陰影が紫っぽいな」と思ったので紫色にしました。同様に青、緑、ピンク、オレンジなどで陰を塗る部分もあります。
色がよくわからないという方は、資料画像を加工して彩度を上げてみるという手があります。隠れていた色がわかりやすくなるので、その色を隠し味的に薄く塗ってあげましょう。
上が元の画像で、下がスマホアプリで彩度を上げたものです。眉間の陰が茶色、オレンジ、黄色、ピンクなどなど様々な色で出来ていることがわかりやすくなったかと思います。
こういった色を筆圧をかけずに薄~くやさしく塗っていきます。色鉛筆を斜めに寝かせて一定方向に塗りましょう。斜めに寝かせた方が一度に塗れる面積が広がると同時に、筆圧が一点にかからずやさしく塗れます。
一定方向に塗らないと、他の色を塗り重ねる際に上の色が乗りにくくなります。ですので下の色の線とクロスするように別方向から塗っていくのです。クロスハッチングと言われる色鉛筆の基本テクニックです。技の名前は別に覚えなくていいよ。
このようにして、紫の上にピンクやオレンジ、茶色、肌のベースカラーとなるベージュレッドなどをうっすら塗り重ねながら微調整し、本物の色に近付けていきます。この場合ベージュレッドはなるべく最後に塗りましょう。こういった薄い色(または白)を最後に塗り重ねると周りの色同士がぼかされてなじみます。
目がある程度いい感じに出来上がると完成度がグッと高まってやる気が出るので、私はいつも早い段階で目を仕上げてしまいます。上手くいってるという実感が大事。
そのときの気分で進めていきます。上の写真では顎や指先の部分で少しやり始めてますが、鉛筆の線は上から周りの色に近い色でなぞってあげると馴染んでいい感じになります。デジタルイラストの線トレスと同じ理屈です。
さきほどクロスハッチングの話をしましたが、髪の毛に関しては私は例外的な塗り方をしています。髪の流れに沿って、色鉛筆を立てて細い線で描いていきます。
光の当たり具合で髪の色も違って見えるので、色の塗り分けを意識しながら、髪の毛の流れを描いていく感じです。
鮮やかな色にしたい部分は、最後に強めの筆圧でゴリゴリ塗って仕上げます。
筆圧は色の濃度を決める要因になるので意識的に調整しましょう。
また、強い筆圧で塗った上に弱い筆圧で塗っても色が乗らないので、少しずつ筆圧を強くしながらで塗り重ねていきます。
髪の一番明るいハイライト部分は、色を塗らず白く残します。白の鉛筆では塗りません。紙の白が一番白いということを覚えていてください。塗ってしまったところを白くしたいなら、消しゴムを使います。こういうとき電動消しゴムがすごく便利です。光を当てたい箇所をピンポイントで、かつ感動的なほど綺麗に消せます。
同様にして手と服を塗りました。マフラーの色で迷ってます。
青と紫で塗りました。これで完成です。
以上が制作の大まかな流れです。いかがだったでしょうか。
こういったことを少し意識してみるだけで、線に単色で塗り絵するだけだったイラストからひとつレベルアップできるかもしれませんよ!
いい感じに描けると楽しい→楽しいからたくさん描く→たくさん描けば上手くなる→上手くなるともっといい感じに描ける!
……というループに入れば勝ったも同然ですよね!無限の成長!
そのための「いい感じに描ける」のハードルが、この記事で少しでも下げられれば幸いです。
それではみなさま、よき色鉛筆ライフを(〃^ー^〃)
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どうもありがとうございます!!ヽ(*´∀`*)ノ
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