はいどうも!こんにちは!こんばんは!アート屋です!
こないだはバッジ欲しいとか言っておきながらあんまり記事書けてない気がしますね……。作品制作とかバイトとかいろいろあるんや……(言い訳
来月は京橋のギャラリーくぼたにて『プラネット9』という9人展をやります!
京橋って大阪とか京都にもあるからちゃんと書かなきゃなんですが、東京の京橋です。銀座のそばやね。フライヤーのデータが上がりましたらまた改めてお知らせいたします。
先日のアートフェス鎌倉にて出展メンバーの一人と空き時間に話をしていて、「いつまでその作風でいくの?」という質問を受けました。私にとってコミックイラストは自身の人生史の根幹を形成するもので、なおかつ日本の大衆美術史の1ページとして存在しているものと捉えております。それはすなわち、日本文化と自分史に触れる作品を作るうえで基本の軸となっているものです。
「私と社会がこの状態である限り続けます」と答えました。
ただ私はわりと自己嫌悪の強い人間で、常に変わり続けたいという思いが強くあります。大森靖子風に言えば、「魔法が使えないなら死にたい」。
ですので昨日より少しでも良い自分にアップデートすることで、今までのゴミみたいな自分を抹殺する、ポジティブな自殺を繰り返して生き永らえています。
そのため現在のコミック的な作風も、いずれ違う形にアップデートされる可能性はありえます。
とりあえず現在の自分の中での最適解がこの絵柄というわけですね。
それに付随する話なのですが、よく年配の作家さんなどから「コミック・アニメ系のイラストはみんな同じに見える」という声を聞きます。似たようなものばかり描いていると。
まあ私も演歌とかみんな同じに聴こえるし、そういうものなのかなという気はしますが、我々の共通文化のなかにある既存の記号の組み合わせという意味ではたしかにそうかもしれません。みんな自分の好きなエンタメの寄せ集めを作っているというか。
既存のエンタメ要素で作られているというのは、わかる人には分かりやすく、好きな人は必ず好きという強みがありますよね。スチームパンクでも、ゴスでも、ファンタジーでも、そういうジャンルというか要素、あるいは性癖の詰め合わせとして消費されていく。
それはアートというより絵であり、ハイブロウ(学術的)ではなくローブロウ(大衆的)、アーティストというより職人的な姿勢であると言えます。存在している需要に応えていくわけですから。
アートとは新しい価値を生み出すこと、まだ存在していない需要を新たに作り出すことです。そういった意味で、現代のデジタルイラストといわゆるアートというものの間には乖離が存在するのは事実です。アートとイラストの違いはこの点で、東京展コミックアート部門の作品が真に "コミックアート" たり得るかどうかもここに鍵があると思っています。
一昔前、こういったデジタルイラストを描く作家のことを『絵師』と呼んでいた時代がありました。この言葉はある意味でデジタルイラスト作家の実態をあらわしているといえます。すなわち、画家やアーティストというよりもかつての浮世絵師に近いということですね。大衆的で、世俗的で、様式的で、複製可能。まさに浮世絵。
コミックイラストを現代の浮世絵として考えた場合、コミックアート(アートとしてのコミックイラスト)は浮世絵に対してなんらかの回答を示す必要があると考えられます。方向性を大別すると、継承するか、刷新するか、破壊するか、といったところではないでしょうか。
銀座の画廊で売れ線の美人画系イラストは『継承』の路線を選んだものが多い気がします。王道の美人画が日本画のルールをそのまま現代のモチーフに持ち込む傾向にあるのと同様に、浮世絵のルールを現代の絵柄に反映させたものです。一番市場受けしやすいやり方ではないでしょうか。
『刷新』は浮世絵のルール自体からのアップデートを指します。他の美術様式のルールとミックスするとか、敢えてお約束を外すようなことですね。これはうまくハマれば一大ブームを巻き起こせます。現代浮世絵に新しいルールが加わります。
これはどちらかというと市場よりも作家受け・一部のマニア受け寄りになりやすいと思われますが、どこかの界隈での盛り上がりから一気に広がっていくポテンシャルもあると言えるのではないでしょうか。個性的で斬新と言われ人気を博すイラストレーターなどに多いやり方だと思います。
最後に『破壊』ですね。ルールの真逆をやったり明らかな異物をぶち込んで台無しにするというやつです。
これはルールを無視して好き放題やっていいというわけではなく、明らかに狙ってルール違反を犯しにいかなくてはならないところがポイントです。コミック系の現代アーティストで評価されている人に多いのはこの路線だと思います。
これらの分類と浮世絵との比較研究路線はこの年末年始に思い付いた私個人の単なる推論ですので、どれだけ正しいかはわかりません。しかし考察と研究の価値はあるような気がします。
私は上記のカテゴリでいえば破壊路線寄りですが、明確にどのルールをどのように破壊していくか、より正確に狙って徹底的にやることが課題ですね。そして継承や刷新の選択肢も考えていきたいです。
そのためにはもっと浮世絵について理解を深めなくては。
2020年の始まりは浮世絵研究から。また図書館で借りる本が増えるね!
今日もがんばります(〃^ー^〃)
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