将棋のタイトル「王将」
7戦のうち先に4勝でタイトルを得ることになります。
ちなみに推定賞金は500万円。
副賞で餃子一年分も贈呈されます。スポンサーが大阪王将です。
先手 渡辺王将
後手 広瀬八段
渡辺王将は現役最強棋士。特に今年度の成績は30勝6敗と止まらない。レーティングも一年近くトップを走っている。
一方、広瀬八段は竜王のタイトルこそ逃してしまったがレベルの高い挑戦者決定リーグを制しており、仕上がりは万全か。最終戦では藤井聡太七段に勝っている。
第一局目は静岡県は掛川市の掛川城で行われている。別名、雲霧城とも呼ばれる。桜の名所らしい。ぜひともいつか行きたい。
持ち時間お互い8時間。
1日では、指しきれないので封じ手といって、規定時間以降に指す手を棋譜に記録して、封じておくことで二日目に持ち越す方法をとっている。
矢倉模様から後手が飛車先の歩と銀を交換し、先制ジャブをはなつ。それからは落ち着き戦いの前の態勢作りで終わり。
個人的には先手を持ちたい。
8筋の銀交換の効果が先手のほうが高そうで、色々な選択肢もあり主導権を握れそう。後手は攻めが遠くなったので腹をくくる必要ありそう。
現局面は7五歩とついたところで後手の封じ手。このまま7四歩と桂馬の頭をいじめられる訳にはいかないので、そこをケアするのが第一目標。
また、後手は3筋が壁の形になっているので、4二角→3一玉と潜ってから戦いをおこしたいところか。
候補の手は
あたりが予想される。
まず9五歩だが、9五歩→7四歩→8五歩で攻め合う変化。持ち時間の少ない対局ならまだしもお互いまだ持ち時間3時間以上の状況では無理がすぎるか。上記に上げた3筋の壁形もあり、可能性は低いか。
次に、8四飛車。パッと見、角の道筋からそらすことができるので第一本命かと考えたが、8四飛車→8六歩と進んだときに、右辺での衝突を懸念すると、結局6三金と上がる必要がありそう。桂馬にヒモをつける意味でも6三金が急ぐ必要あり。
ということで、封じ手の本命は
次の先手の手は難しいが、一例としては6三金→2四歩で歩と銀交換をして先手の飛車を引かせた後に、3五歩と先手の桂馬の頭を狙うのが後手の嬉しい展開か。
逆に2四歩と交換していかないと、4二角→3一玉と後手に態勢を整えられてしまうため先手としては早い段階て動くと予想する。
明日は9時から開戦。
昼前には激戦になるかも。
どうぞよしなに