今日は仮想通貨(暗号資産)のMatic Network(マティック・ネットワーク)を取り上げてみたいと思います。
2019年4月にバイナンスローンチパッドを使ったIEOをローンチする案件とのこと。2019年のバイナンスローンチパッド案件は4件目となりますが、今回から抽選制という新たなルールが加わることに!
IEOの概要とともに抽選の概要について説明できればと思います。
目次
★銘柄概要
◎通貨情報
★ICO概要
◎基本情報
◎トークンセール概要
◎抽選の概要
◎トークンアロケーション
◎トークンの流通数量の推移
★プロダクト、ソリューション
★主要開発者
★ロードマップ
★まとめ
★各種リンク
PlasmaフレームワークとPoSバリデータを使用したセカンドレイヤースケーリングソリューション。
開発者が分散型アプリケーションをデプロイして実行するためのデファクトプラットフォームを目指す。イーサリアムのPlasma MVP(Minimum Viable Plasma)、WalletConnectプロトコル、およびDagger(イベント通知エンジン)の実装に取りむ。特徴としてスケーラビリティ、ハイスループット、高度なUX技術、セキュリティ、パブリックサイドチェーンなど。
パートナーにDecentraland、QuarkChain、AnkrNetwork、MakerDAO、RipioCredit等。
◎通貨情報
通貨名:MATIC NETWORK
ティッカー:MATIC
総供給量: 10,000,000,000 MATIC
循環供給量:3,230,085,551 MATIC
プラットフォーム:イーサリアム
マイニング:PoS
IEO価格:0.00263 USD (0.000119 BNB)
トークンセール開始日: 2019/04/25 2:00 PM(UTC) ※抽選日
上場日:2019年4月27日 0時(日本時間)
取引所:Binance
公式ウェブサイト:https://www.matic.network/
公式ツイッター:https://twitter.com/maticnetwork
ホワイトペッパー:https://whitepaper.matic.network/#whitepaper
※抽選日 BNB保有による抽選チケットの配布および、抽選で当選したアカウントのBNB残高が自動的に引き落としされます。4月24日17時(UTC)にチケット申請が開始されます。
バイナンスで2019年4月25日(当初から時間に若干の変更があったようです)に抽選が行われ購入する権利が確定します。またBNBのみでの購入が可能になります。
ハードキャップ:5,000,000ドル
パブリックセールトークン価格:0.00263 USD(BNBのみで販売。BNBの価格は抽選日の1日前に決定されます)
ローンチパッド割り当て:1,900,000,000 MATIC(総トークン供給量の19%)
当選抽選チケットの最大数:16,666
当選チケットごとの割り当て:300 USD(114,068.44 MATIC)
パブリックセールの権利確定期間:ロックアップなし
プライベートセールトークン価格:1 MATIC = 0.00263 USD
プライベートセールの割り当て:総トークン供給量の1.7%
プライベートセールの権利確定期間:50%はTGEの最初の月にロック解除され、残りの50%は7か月目にロック解除されました
シードセールトークン価格:1 MATIC = 0.00079 USD
シードセール配分:総トークン供給量の2.09%
シードセールの権利確定期間:50%はTGE(トークン生成イベント)の最初の月にロック解除され、残りの50%は7か月目にロック解除されました
トークンタイプ:ERC-20
トークン配布:トークン販売終了後15日以内
➡プライベートセールではローンチパッドと同じ値段、シードセールでは割安で機関投資家へトークンの販売を行っていたようです。
トークンのリリーススケジュールは以下の画像の通りとなり、プライベートセール分はほぼ全部流通、シードセール分は上場後徐々にリリースされていく予定となりますでしょうか。
今回はバイナンスローンチパッド初の抽選制によりIEOへの参加が可能となります。
抽選ルールは以下の通りとなります。
抽選のルール
本人確認(KYC) 非対称国者を除外 トークン購入契約書に署名
抽選タイムライン
・BNB入金 2019/04/01 11:00 AM(UTC)
・BNB残高記録 2019/04/05 0:00 AM(UTC) - 2019/04/24 0:00 AM(UTC)
BNB残高は4月5日に記録され始めます。
アカウントに十分なBNBがあることを確認してください。
請求することができるチケットの枚数に影響します。
・チケット請求 2019/04/24 17:00 - 2019/04/25 16:59 (日本時間)※
・抽選期間 2019/04/25
・抽選の勝者 2019/04/25
当選チケットをお持ちの場合、24時間以内にアカウントから
それぞれのBNBを差し引きます。
控除するのに十分な額のBNBがアカウントにあることを確認してください。
・上場日:2019年4月27日 0時(日本時間)
※チケットの請求はこちらのページからお願いします。
対象となるチケットの数を計算する方法
ユーザーは、抽選日に至るまでの20日間(以下のXで表される)にわたるBNB保有に基づいて最大5つのチケットを請求することができます。
20日間の最低BNB残高(X) チケットの枚数
50≦X <200 1
200≦X <300 2
300≦X <400 3
400≦X <500 4
X≧500 5
たとえば、50≤X <200は、20日間の期間にわたるBNBの残高が最低50 BNB以上あるが、200BNBを超えないことを意味しますので、100BNBを20日間保有した場合のチケット数は1です。
トークン売却に関するロックアップ(制約)スケジュール▼
トークンセール(IEO)…19% ロックアップなし
トークンセール(シード、プライベート)…3.8% 半分はロックアップなし
チーム…16% 2022年10月までに段階的にリリース
アドバイザー…4% 2022年10月までに段階的にリリース
基金…21.86% 2022年10月までに段階的にリリース
エコシステム…23.24% 2022年10月までに段階的にリリース
ステーキング報酬…12% 2022年10月までに段階的にリリース
エコシステムはサイドチェーンネットワークのPoSコンセンサスメカニズム参加のため、PoSマイナーの報酬とガス代、取引手数料の一部をオンチェーンガバナンス取りして利用。
トークンディストリビューション▼
以下の通り当初流通量は少なく、徐々にトークン数量が市場に出回ってきます。
Maticの使命は、dAppの大量採用に対するトランザクションの需要を満たすことができるスループットを可能にするために、プラズマの影響を受けるセカンドレイヤースケーリングソリューションを作成することです。
セカンドレイヤー(レイヤー2、第2レイヤー)とはアプリケーション層とブロックチェーン層に挟まれた第2層のこと!
Maticは、第2レイヤーに対する技術的なアプローチと、さまざまなユースケースに対する潜在的なサポートという点でユニークです。
Matic セカンドレイヤーは、アカウントベースのMoreVP (More Viable Plasma)の一種です。Plasmaフレームワークはメインチェーン上の資産(Ethereum用のERC-20およびERC-721トークンなど)のセキュリティを保証するために使用されますが、一般的な取引はTendermint(ブロックチェーンネットワークなどの分散化されたネットワークにおいて不正が起こらないようにするためのソフトウェア)上に構築されたProof of Stakeネットワークによって保護されます。Maticサイドチェーンは本質的にEVM(イーサリアム仮想マシン)対応のチェーンであり、堅実なスマートコントラクトを容易に展開するのに役立ち、本質的にEthereum開発者が彼らのdApp /プロトコルの拡張にそれを使用するのを容易にするツールとなります。
商業的には、MaticサイドチェーンはEthereumエコシステムで利用可能な多くの分散型ファイナンス(DeFi)プロトコルをサポートするために構造的に効果的です。
Maticの基本理念は、dAppが今日の集中型アプリによって提供されるユーザーエクスペリエンスと競争できるようにすることです。
EthereumはMatic Networkがサポートする最初のベースチェーンですが、Maticはコミュニティの提案や合意に基づいて追加のベースチェーンのサポートを提供し、相互運用可能な分散型セカンドレイヤーブロックチェーンプラットフォームを実現する予定です。
・使い捨てウォレットを使用してdAppにユーザーをオンボーディングするためのBurner Wallet(Webブラウザインタフェースを介してトークンをすばやく移動させ、完了時に冷蔵室に引き出すための摩擦のないメカニズム)の実装
・ゲームプラットフォーム
・NFT資産の市場
・VRゲーム
・広告交換業
CEO: Jaynti Kanani(カナニ・ジェンティ)氏。主要開発者を兼ねているようです。
COO: Sandeep Nailwal(ネイルワル・サンディープ)氏。プログラマー。
チーム主要メンバー▼
アドバイザー▼
Decentraland: Decentralandは、Ethereumブロックチェーンを搭載したバーチャルリアリティプラットフォームです。ユーザーは、あらゆるプラットフォーム(すべてのVRヘッドセットおよびWebブラウザー)で動作し、仮想環境およびアプリケーションを作成するように設計されている開発者ツールキットを使用して、コンテンツおよびアプリケーションを作成、体験、および収益化できます。マティックはDecentralandと共同で、仮想宇宙内でのユーザーとの対話の結果として発生するトランザクションを拡張します。これには、支払い、NFTの売上、そして最終的には一般的なゲームの州やその他のデータが含まれます。
Quarkchain: QuarkChainは、安全で分散化されたスケーラブルなブロックチェーンソリューションを提供することを目的とした、革新的な権限のないブロックチェーンアーキテクチャです。Matic NetworkとQuarkchainは、Quarkchainの上でプラズマサイドチェインソリューションを探求し開発することにより、L2スケーリングの研究に協力するつもりです。Maticはまた、QuarkchainのためにDaggerやMobile Walletの機能のような通知サービスを構築するためにQuarkchainと協力するでしょう。
Ankrネットワーク: Ankrは、データセンターやエッジデバイスでアイドル状態のコンピューティングリソースを活用することを目的とした分散コンピューティングプラットフォームです。MaticはAnkrと協力して、AnkrがMaticネットワーク上の分散型アプリケーション開発のための分散クラウドコンピューティングサービスを提供できる分散型Web 3スタックの構築を検討します。
Portis: Portisは、「通常の」アプリを使用するのと同じくらい簡単に、世界中の誰でも分散型アプリケーションを使用できるようにしたいテクノロジー企業です。Maticは、Portisを使用してこれらのdAppが規模と拡張ユーザーを達成できるよう支援します。経験。
Maker DAO: MakerはDAI Stablecoinの背後にある組織です。Matic NetworkはMakerDAOと提携して、Matic NetworkサイドチェーンでDAIを使用するdAppの開発チームを探求し、共同でサポートしています。Matic Networkは、DAIをMaticサイドチェーンの最初のERC-20トークンとして統合する予定です。
Ripio Credit Network: Ripio Credit Networkは、世界中のどこにいても貸し手と借り手を結ぶピアツーピアのクレジットネットワークです。MaticはRipioと協力して、プラズマサイドチェーンでマイクロローンを実現しています。MaticとRCNは、出口NFTがRCNプラットフォームのローンの担保として使用される、より高速なプラズマ出口も研究しています。
コミュニケーションマイルストーンと完了したマイルストーン▼
2019年のロードマップ▼
以上、Matic Network(マティック・ネットワーク)を取り上げてみました。
バイナスローンチパッド2019年4月案件として初めての抽選制でのIEOとなります。
初期の時価総額は通貨流通量3,230,085,551 MATIC(バイナンス公表値)×0.00263USD(IEO価格)=849万ドル(約9.3億円)となり、2月、3月に行われたFetch、Celer Networkに比べても安い時価総額となっており、バイナンス上場の効果で十分値上がりも期待できるのではないでしょうか。
参加できるかどうかは抽選の結果次第となるので、BNBを保有するかどうかがまず重要な判断基準になるのかもしれませんね!(個人的にはかなり参加したいですが。
一応BNBの流通量からチケットの当選確率(ボトムライン)を算出すると、141,175,490 BNB(総流通量)÷100(BNB100枚に対してチケット1枚)=1,411,754チケットとなり、当選チケット枚数が16,666なので、当選確率は1.18%となり500BNB持っていて抽選チケットを5枚持っていれば当選確率は5.9%ほどとなりますが、実際はホルダーがすべて500BNBを均一に保有することはあり得ないので、かなり当選確率は高くなるのではないでしょうか。
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