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Hedera Hashgraph(ヘデラ・ハッシュグラフ)がすごいと話題!? ICO情報やコンセンサス方式を調べてみた

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  • 昆布森ちゃん
  • 2019/09/15 13:15
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フゥ~ワッァ!!

Hedera Hashgraph(ヘデラ・ハッシュグラフ)ヘ対する期待の声が各所からあがってきています。2019年9月17日にOKEx取引所の上場するとのこと。

 

ICOなどによる資金調達を2017年~2018年に行っているプロジェクトで、トークンティッカーはHBAR、外部の予想サイトでは上場初日の時価総額を1000億円前後(総発行枚数500億で計算しているので必ずしも正確ではありませんが。)と見込むなど期待する声が多くあがっているようです!

 

今回はヘデラ・ハッシュグラフがどのような銘柄なのかざっと見ていければと思います。

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目次

1.プロジェクト概要

2.トークン情報、ICO概要

3.コンセンサスアルゴリズム概要

4.イーサリアムとの比較

5.まとめ

 

1.プロジェクト概要

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ヘデラ・ハッシュグラフは、ハッシュグラフコンセンサスアルゴリズムを使用する唯一のパブリックレッジャーネットワーク(公的台帳ネットワーク)。

ビットコインがいわゆるブロックをチェーン上に記帳していくのに対してヘデラ・ハッシュグラフは世界クラスの統治評議会による「パブリック・ハッシュグラフ・ネットワーク」により台帳をハッシュグラフとして記帳していきます。

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参照:Hedera Hashgraph is Fast, Fair, Secure & Stable?

・高速(ローンチ時。仮想通貨トランザクションの場合は10,000 TPS、スマートコントラクトやファイルストレージの場合は10 TPSに調整される)

・セキュリティ(aBFT=非同期ビサンチン・フォールトトレランスによりDLTで可能な限り強力なセキュリティ) 

・公平性(すべてのイベント・取引に対するわかりやすいタイムスタンプ、検閲耐性)

といった特徴を持ちます。なお、ビザンチン・フォールトトレラントとは複数のパーティーで合意形成をするとき、一部の人たちの不正や誤りによって合意形成が取れなくなること(ビサンチン将軍問題)への耐性があるという意味になります。

また、世界クラスの統治評議会(Governing Council)としましたが、評議会のメンバーにはIBMやボーイング社、野村、タタ・コミュニケーションズの名前などが挙がっています。

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統治評議会のメンバー 参考動画:Hedera Governing Council Overview

以上のような世界的に名前の知られたメンバーがノードとなり、取引を承認していくイメージを持っていただければ間違いないかと思います。

 

ヘデラ・ハッシュグラフの分散型台帳テクノロジー(DLT)のパフォーマンス、公平性、セキュリティ、および公平性に関して、複数の項目について最も高い指標を示しているというレポートもあります。

スループットに関して、Hashgraphは最も速いトランザクション速度の1つを持ち、1秒あたり10万トランザクションを記録します。

公平性に関して、ハッシュグラフには、公正なアクセス、公正な順序付け、および公正なタイムスタンプの3つの形式があります。これらは、大部分のブロックチェーンおよび他の分散プラットフォームでは見られない機能です。

 

この辺の技術的な話については「3.コンセンサスアルゴリズム」の項目で詳しく説明していきたいと思います。

 

わたしがいつもプロジェクトの概要をつかむときにみるのはFAQか紹介動画なので、今回も紹介動画を貼っておきます(笑)

日本語の字幕もつけることができますが、「オープンコンセンサスによるパーミッテドガバナンス」という言葉がなんとなくLibraの評議会を思い出させますね(゜_゜)

 

誰もがマイニングに参加できる(パーミッションレス:許可なし型)わけではなく、特定の団体・評議会・メンバーのみが参加できる(パーミッテッド:許可型)な管理者ネットワークを構成しています。ヘデラの評議会のメンバーはビジネス・技術・法律・規制の専門家による39の組織が参画しているとのことです。

 

 

2.トークン情報、ICO概要

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以下ではトークン情報を見ていきたいと思います。

トークン名:Hedera Hashgraph

ティッカー:HBAR

総発行枚数:500億 HBAR

流通枚数:5.89億 HBAR(上場初日)※以下詳細

ICO/プライベートセール資金調達額:1.24億ドル

ICO/プライベートセール価格:0.0035~0.12ドル

公式ウェブサイトhttps://www.hedera.com/
トークン価格に関する公式ウェブサイトhttps://hbarprice.com/

 

ICOおよびプライベートセールの詳細、流通枚数推移は以下(SAFTはSimple Agreement for future token、将来トークンのための合意書の意味)▼

SAFT1(第1回セール)

調達額:~300万ドル トークン数量:8.9億HBAR 単価:0.0035USD
初日ロックアップ解除:900~1000万HBAR(残り90%が徐々にリリース)

SAFT2(第2回セール)

調達額:~1750万ドル トークン数量:34億HBAR 単価:0.005~0.006USD
初日ロックアップ解除:1.7~1.84億HBAR(残りは投票により徐々にリリース)

SAFT3(第3回セール)

オプションA…0.12USDで購入し、購入したトークンの20%が初日にロックアップ解除、その後8か月により10%ずつロックアップ解除

オプションB…0.096USDで購入し、購入したトークンの20%が初日にロックアップ解除、その後4年間に渡り20%ずつロックアップ解除

オプションA・Bまとめ
調達額:~1.04億ドル トークン数量:9.22億HBAR 単価:0.096~0.12USD
初日ロックアップ解除:1.85億HBAR

➡以上から上場初日ICO/プライベートセール売却分からリリースされるHBARの数量は3.8億HBARになります。初期の流通量を絞ってトークン価値を高めに保ちつつ、開発/エコシステム発展に従ってトークンを徐々にリリースしていく計画という印象でしょうか。

➡ICOで販売したHBARトークンに加えて、アドバイザー/ベンダー(初日に~200万HBARリリース、全体で12億HBAR)、コミュニティ報酬プログラム(初日2.08億HBARリリース、全体で12億HBAR)などにより、上場初日のHBAR流通量は5.89億HBARとなります。

(参照:Hbar Coin Release

 

 

3.コンセンサスアルゴリズム概要

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こちらもわかりやすい動画が出ていますので、まずは日本語字幕を付けてみていただきたいです。

8人の人がいることを想定(AliceからHankまで、ABCDEFGHが頭文字になっています)。

➡ゴシッププロトコルという情報をランダムに他のノードに渡す仕組みの連続により、2が4になり、4が8になり…と指数関数的に取引が送付されていきます。
(ゴシップとはいわゆる芸能人に関する噂話のように誰かから誰かに拡散されていく類のもので、ヘデラ・ハッシュグラフのコンセンサスを語るうえで必要不可欠な考え方のようです。)

➡その1人1人がタイムスタンプを持つことにより、そのタイムスタンプの中央値を取引が世界中に到達したとみなすもののようです。

 

また、取引はそれ一つ一つが「署名(Signature)、タイムスタンプ、トランザクション、2つのハッシュ値」を持っており、その情報をそれぞれのコンピューターに保管することでそれぞれの人がどのようなことを話したかの(ハッシュグラフの)記録を正確にとることが可能になります。

ハッシュグラフのコンセンサスをまとめると

・取引順序←イベント順序により並び替え
・イベント順序←コンセンサスタイムスタンプにより並び替え
・コンセンサスタイムスタンプ←受信時間の中央値
・受信時間←その時アクティブだったノード
・アクティブノード←イベントを多数のノードに送った時間
 多数のノードに送ったの定義は"特定のラウンド中"に、"送信が目撃されるというイベント"が"有名である"必要があり、ここでHBARをどの程度保有しているかによって決定権が左右するVirtual Voting(仮想投票)の仕組みが絡んでくるとのこと。

 

4.イーサリアムとの比較

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なんとなく、この辺が一番すごいといわれる由縁のような気がしたので項目を作りました。詳細は公式ウェブサイトが公表しているHashgraph vs Ethereum(以下リンク)を見てください!

 

特に個人的に感じたこととしては、イーサリアムでよく言われるトリレンマ(スケーラビリティ、セキュリティ、分散性)問題という、どれかの能力を上げようとするとほかのどれかを犠牲にしなければならないという問題を解決するというもののうち、分散性を犠牲にして、スケーラビリティ・セキュリティおよび速度を上げるという点は(よく言われるので)後発のプロジェクトとして改善するのは当然のこととして、実際のユースケースとしてどのような影響があるか考えたとき、マイクロペイメントなどでの利用はイーサリアムでは実際問題として困難であるといったことを考えるとこの辺が明らかに優れているといえるのではないでしょうか。

 

いわゆるサブスクリプションビジネスにしてもゲームにしても、利用した時間分の(1円以下の)料金支払い等が今後インターネットで普及してきた場合に、現状のイーサリアムではガス代などの料金(詳細はWEB3.0😇ジョシ校生の記事「【DAPPSゲーム必須】ETHのガス代⛽️(送金手数料)って何??」が詳しいです)がかかって現実的ではないようなユースケースが、ハッシュグラフ技術を使うと現実的に可能になってしまうという新たなユースケースの創出は、マイクロペイメントのみならず認定サービス、政府系サービス、ヘルスケアサービス、商業サービスなど大容量で多数の取引が必要になってくる分野でも応用可能になってくるとのことで、オンチェーンで保護されたファイルストレージを持つハッシュグラフの処理能力や問題解決能力という点で対イーサリアムとみてどの程度評価されるのか、使われていくのかというところに興味があります。

 

Libraが現実的になっていない現状、(EOSなどでもそれは起きてはいるけどあくまで中華系という印象でしたが)世界的に名前の知れた企業をノードを持つプロジェクトがどのような扱いを受けていくのか、どのように業界を盛り上げてくれるのか楽しみですね❕❕

 

 

5.まとめ

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今回はヘデラ・ハッシュグラフを取り上げてみました。

トークン生成イベント(メインネット)のローンチは2018年8月24日(リンクは公式動画)に行われており、メインネットベータ版へのアクセスはOKEx上場日と同じ2019年9月16日となっている感じですかね。OKExでの扱いは、入金開始が9月16日、上場が9月17日のようです。

動画が多くなってしまいましたが、これまで仮想通貨プロジェクトのYoutube動画はアクセス数が極めて少なかったのですが、Hedera Hashgraphに関してはチャンネル登録者数1万人越え、最も見られている動画(Dr. Leemon Baird: How Hashgraph Works - A Simple Explanation w/ Pictures)は10万回再生回数を稼ぐなど、動画編集能力にも長け、また、各方面から注目されている印象を持っています。

 

ポテンシャルの高そうなプロジェクトで、時価総額的にも上位に食い込んでくる気がするので調べてて楽しかったです😙

ちなみみ、冒頭の「フゥ~ワッァ!!」ってどの動画にも多用されていて耳に残ります笑笑

 

最後まで読んでいただきありがとうございます(*^▽^*)

 

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