今回はKusama Network(以下、クサマ)を紹介していきたいと思います。
Polkadotの創始者であり、元イーサリアムの共同創業者でもあったGavin Wood(ギャビン・ウッド)さんがPolkadot上で実験的なプロジェクトを立ち上げたのがクサマのようです。
クサマは、ポルカドット上で初期の未監査・未完成のリリースを行い、チームや開発者がパラチェーンを構築して開発やガバナンス、ステーキング、ノミネーション、バリデーション(検証)を行ったりする、実験場としての役割を果たすとのこと。
なお、Gavin Woodさんはプログラミング言語Solidityの生みの親でもあることでも知られています。
なぜ鳥なのか=>クサマはカナリアネットワークで、開発者へ対して安全性を保つために問題を警告してくれるから。英語でCanaryの意味を検索するとカナリアの意味とともに密告者としての意味もあるようですね👀
上記のように、Polkadot上の実験的な特徴を持つため、PolkadotのDOTトークンを購入した場合でかつクサマの創生時にDOTを持っていた場合、相当額のKSM Token(クサマトークン)を請求できたとのことです。
あらためてクサマを紹介していきたいと思います。
クサマは、SubstrateやPolkadotとほぼ同じコードベースを使用して構築されたスケーラブルなブロックチェーンのネットワークです。このネットワークは、クサマ上で素早く動き、イノベーションを起こしたいチームや、Polkadot上でのデプロイの準備をしたいチームのための実験的な開発環境となっています。
また、Polkadotの創業者であるGavin Wood自ら手掛けているプロジェクトであることもあり、ポルカドットとともに注目を浴びている印象でしょうか。そのあたりはクサマのブログの置き場所がポルカドットのブログページにあることなどからも見て取れます。
クサマと Polkadot は、非常に似たコードベース上に構築された独立したネットワークですが、 クサマの方がガバナンスのパラメータが速く、参入障壁が低いです。クサマがワイルドで高速なのに対し、Polkadotはより保守的で、安定性と信頼性を優先し、より遅く、より体系的なガバナンスとアップグレードプロセスを備えています。クサマはより大胆な実験や初期段階の開発に向いています。
以下の表にてポルカドットとクサマの比較を参照いただけます。
スケーラビリティ
クサマのシャード型ブロックチェーンとオープンガバナンスは、ビジネス、マーケットプレイス、アプリケーションの展開と発展に向けたスケーラブルで将来性のあるインフラストラクチャを提供します。
相互運用性
クサマは複数のブロックチェーンを1つのシャードネットワークにまとめ、開発者はレガシーブロックチェーンネットワークによって作られたしがらみから解放されます。
カスタマイズ
Substrateを使えば、開発者は独自のアプリ固有のブロックチェーンを構築し、それをクサマに接続することができます。
なお、ポルカドットを調べているとSubstrate(英語で基盤の意味)というワードが何度も出てきていますが、PolkadotはSubstrateで開発されており、SubstrateとはParity Technologies(パリティーテクノロジー)社のブロックチェーンフレームワークです。
PolkadotはSubstrateで構築されており、Substrateで構築されたプロジェクトはPolkadot上でネイティブに動作させることができますが、今すぐにでも新しいブロックチェーンを構築するためにSubstrateを使うことができます。
Substrateに関しては、ステークテクノロジー(Stake Technologies)社の渡辺創太さんによる記事が詳しいです。
クサマトークン=KSMはテストネットのDOT(ポルカドットトークン)とは異なり、自由に配られるものではありません。クサマトークンは、クレームプロセス(クサマ創生時にDOTを持っていた場合)または基金を通じて入手することができます。そうでない場合、オープンマーケットで入手することもできます。
ガバナンストークン・・・ネットワークを検証するバリデーターを指名するパラチェーンまたはパラトレッドを結合するガバナンスのレファレンダに投票する権利。
バリデーター報酬・・・バリデーターにはだれでもなることができます。条件として以下のものが必要となるようです。
バリデーターに必要な要件:
-アカウントに最低でも50 KSMを保有していること。
- バリデータノードは、専用のテレメトリに接続すること。
- バリデータは10%以上の手数料を請求しないこと。
- 1週間の監視期間を設け、バリデータノードが安定して動作していること。
- バリデータの隠れたアドレスは、オンチェーンで検証済みのIDを取得していること。
- すべてのノードは、リリースから12時間以内に最新バージョンにアップグレードしなければなりません。
(参照:クサマ、1000のバリデータープログラム)
クサマのバリデーターになる方法はこちら
クサマは、最先端で運用したいと考えているチームや開発者によって使用されており、今後も使用され続けるとのこと。また、バリデータがPolkadotに参加するための準備をする絶好の機会でもあり、バリデーターがPolkadotでのバリデーションに備えて、実際の経済状況の中でストレステストを行い、自身のインフラを強化することを可能にします!
ということでぼかしてきましたが、トークンの総発行枚数などの情報については追って記載していきたいと思います👍
もともと価格が上がっていたので気になっていましたが、記事執筆時点KSMトークンのチャートはうなぎ登りといった印象でしょうか💯
KSMが購入できるバイナンス取引所の使い方こちら👇
以上、クサマを紹介してみました~。
少しでも参考になれば幸いです♬♬
バリデーターセットアップ
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クサマコミュニティ