今年の2月5日は旧暦の1月1日です。中国をはじめ、韓国や東南アジアの多くの国では、この日を元日(春節)としてお祝いします。
私は子供の頃から、一度でいいから賑やかな中華式お正月を現地で見てみたいと思っていました。20歳の年に半年間中国に滞在したのですが、その時は残念ながら春節の直前に帰国となりました。
しかし、帰国した翌年の22歳の時、台湾で働く機会を得た私は台湾の首都・台北市に赴きます。そして台北で暮らすこと約一年、ついに憧れの春節を迎えたのです!
鳴らすと、こんな感じ↓
憧れの春節の思い出は、実は爆竹とロケット花火の爆音しかありません。
春節にどこかのお寺に行った気がするし、たくさんのごちそうを食べたはずなのですが、それらはどうしても思い出せないのですよね……
中国で書いていた日記などは帰国後すぐに捨ててしまったため、あちらの生活の記録は全く残っていないのですが、台湾での体験はけっこう文章にして残していました。当時はまだブログなど存在していませんでしたが、あの頃に今のようなネット環境があったら間違いなく私はブログで台湾体験談を書いていたことでしょう。
この記事を書くにあたって、この記録を探し出して久しぶりに読んだのですが、文章のところどころから怒りがにじみ出ていました。上の漫画に描いたロケット花火についても、こんな風に書かれています。
子供の遊びだからきりがない。ひとつ発射したら間髪おかず次を発射、また次を発射と、まるで戦争ごっこ。朝から夜中まで絶え間がない。子供は9時になったらさっさと寝て欲しい。
マンションの三階や四階から爆竹を外に投げるのはやめてほしい。道を通る人がいてもお構いなしで火のついた爆竹を投げてくるし、運転中の車めがけて投げるものもいる。
なかなか過激な風景ですね。当時、けっこう危険な目にあっていたことを思い出しました。
ここで紹介している話はかなり昔のことなので、今の台湾はどんな状況なのかわかりません。中国も台湾も、爆竹を鳴らすことに対して昔より規制が厳しくなったらしいので、最近はここまで賑やかではないのかも知れませんね。
次回も爆竹ネタです。