Lindy Effect(リンディー効果)という概念を聞いたことはあるだろうか?
Lindy Effect とは、テクノロジーの潜在的な寿命を判断する際に使われる考え方だ。
CryptoAssets 本文から引用すると下記のようになる。
Unlike humans, where the longer some lives, the more likely that death is approaching, the longer technologies live, the less likely they are to die soon.
簡単に日本語訳すると以下となる。
長く生きれば生きるほど死が近づいていく人類とは異なり、テクノロジーは長く生きれば生きるほどすぐにな息絶えなくなる。
それはなぜか?
テクノロジーはモーメンタムを築き、時間が経過するにつれてその他の周辺テクノロジーが生まれてくる。そして、それらが下支えをしてくれるから。というのが理由。
例えば、インターネットを考えてみてもらえば分かるが、インターネットの周辺には様々なテクノロジーが生まれている。光回線や www というプロトコル、httpsによるセキュアな通信など様々だ。
それらが下支えするような形でインターネットの発展は続けられており、そう簡単には終わらない。
この考え方は、仮想通貨にも当てはまる。
現時点で最年長の仮想通貨ともいえるビットコインには、ハードウェア・ソフトウェアデベロッパーのコミュニティが存在していたり、それをベースに事業を行う会社もある。
一方で、新生の仮想通貨については、コミュニティも小さく何か大きなダメージがあれば消滅しかねない。あまり良い言い方ではないかもしれないが、新生の仮想通貨についてはまだサンクコストも小さく、そのコミュニティからまた別のコミュニティに移るという人も出てきやすい。
Ethereum の The DAO 事件後の復興も良い例だろう。あれは強いコミュニティがあったからこそ出来たことであり、あの事件が起きた時点でまだ小さなコミュニティしか持ち合わせていなかったらここ数年で見られたような発展は見られなかった可能性も高い。
仮想通貨プロジェクトを進めていく側としては、いかに強固なコミュニティを作っていくか、いかに応援してもらえる仕組みを作るか、そして、ユーテリティトークンとしては、本質的にいかに実需のあるコインとしていくか。
長く愛され使われるためには、そのあたりが大事になってくるだろう。
引き続き、CryptoAssets より面白いところを抜粋して紹介しています。
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