28/08/2017
さて、本日27日の本番が先ほど終わりました。
本日もオランダのバイヤーが観に来てくれたり、他にもインダストリーがチラホラ。
彼らとは終演後に軽い会話しか出来ませんが、Little Boyの余韻を本国に持って帰った彼らがこの作品をどう評価してくれるのか・・・。
それはまだしばらく先の話・・・。
さて、いよいよ明日、全26ステージの千秋楽を迎えます。
fringe自体の会期は28日までなのですが、多くの劇場は27日(日)で千秋楽を迎えます。
なので、街のいたるところで劇場の撤収作業やアーティストたちが大道具の運び出しを始めました。
しかし、我々C venue やラストまでやる劇場は最後の最後まで気が抜けません。
Half price hut も後半になってやっと長蛇の列ができるようになりました。
これだけの人が毎日、演劇を観るために集まってくるんです。
Little Boyも電光掲示板に表示されてます。
そして私たちも最後の最後まで観れる作品を観まくります。
先日観たのはGILDED BALLOON at the Museumという博物館の中にある(fringeの期間中だけ)劇場の作品。
独り芝居でなんと開演が夜中の23時45分!(作品は1時間ぐらい)
しかもこの芝居、チケットを買うときにスタッフから注意事項を言われます。
「フラッシュ、大丈夫ですか?」
「・・・はい」
「大きな音がします、大丈夫ですか?」
「・・・はい」
「ずっと全裸です、大丈夫ですか?」
「・・・・。」
「気持ち悪くなったり、いかなる理由があっても返金や苦情は受け付けませんので・・・」
この作品は衝撃的すぎて観客が途中で気持ち悪くなったり、不快感を感じると言われている作品。
なんてったって、舞台の本番中に自慰行為をしちゃうっていうんだから・・・・。
はい、もちろん観て来ました。
結論だけ言うと・・・・素晴らしすぎました。
多分、これまでの人生で観て来た作品の中でもトップ3に入る作品。
しかも独り芝居で。
確かに過激な描写はありますが、「これぞ演劇」といった素晴らしいパフォーマンス。
セット無し、衣装無し、ただ全裸(全く隠していません)の男が己の肉体だけで様々な人物を演じていくと言うもの。
・・・度肝を抜かれました。
その他にも、日本でfringeを開催するためのコネクション作りや、今後別のfringeに参加するための情報交換などに積極的に顔を出します。
イタリア系イギリス人アーティストのLorenzo。
彼は去年から同じ劇場で共に一人芝居同士と言うことで仲良くなり、今年も同じ劇場に帰って来ました。
彼はEdinburghだけでなく、ヨーロッパやイギリスで開催されている他のfringeなどにも参加し、たくさんの情報を持っているので、雑談しに話しかけると色んなことを教えてくれます。
お互い4時公演なので観れないのが残念。
今年は4年目にして自分たちの作品のことだけでなく、やっと色んな情報にも耳を傾けれるようになり、様々なアーティストとの交流を深めたり、勉強会へ参加し自分たち側から情報を発信することができるようになりました。
と、同時に今年は日本からも沢山のオーディエンスがEdinburghまで来てくれ、本当に嬉しい限りです。
さて、いよいよ明日は千秋楽。
ですが、ちょっとバタバタなんです。
理由は宿。
普段は学生寮なので28日までしかアーティストは借りられないんです。
なので、明日は全ても荷物を持って劇場入り。
本番が終わったあとは、そのまま5時間電車に乗ってLondonへ降ります。
と、言うことでEdinburghからの「Little Boy Diary」はこれで最後です。
最後のまとめは日本に帰国後、ゆっくりと書きたいと思いますのでひとまずこれにて。
最後まできっちりLittle Boyを演じてきたいと思います。
では、次回の最終回をお楽しみに。